ファビオ・ワードリーは、WBAレギュラー王者クブラト・プレフとの対戦が噂される中、英国ヘビー級王座を返上する決断について説明した。
30歳のワードリー(18勝0敗1分、17KO)は、2022年11月にウェンブリー・アリーナでネイサン・ゴーマンを3ラウンドで圧倒して以来、ロンズデール・ベルトを保持していた。
その後、2023年にリヤドで行われたデビッド・アデレイとの試合で7ラウンドTKO勝ちを収めた。そして、昨年3月31日にはフレイザー・クラークとの一戦に臨み、英国ヘビー級史に残る名勝負の末に引き分けとなった。
しかし、その7か月後、ロンドンのO2アリーナでの壮絶な戦いを経て、ワードリーはリヤドのキングダム・アリーナでクラークとの再戦に挑み、わずか1ラウンド2分28秒で衝撃的なKO勝利を収めた。この一撃によって、クラークとのライバル関係に完全に決着をつけた。
ワードリーは、この王座を完全に保持するためにはもう1度防衛戦に勝つ必要があったが、それを選ばず、タイトルを返上する決断を下した。
そして、
『ザ・リング・マガジン』の報道によると、英国ボクシング管理委員会はフランク・ウォーレンの要請を承認し、4月5日に行われるデビッド・アデレイ対ジェイミー・TKV戦を空位となった英国王座決定戦とすることを決定した。
一方、ワードリーとプレフ(32勝3敗、14KO)の間で夏に向けた対戦交渉が進行中であるとされている。
ワードリーはドバイでの休暇中に『ザ・リング・マガジン』に対し、次のように語った。
「このベルトを長く保持できたことは光栄だった。この王座をかけて素晴らしい試合をしてきたし、この名誉あるベルトにふさわしい戦いを見せられたと思う。
しかし、今の自分のキャリアを考えると、そろそろこのベルトを手放す時が来たと感じている。世界の舞台での新たなチャンスが待っているし、より大きな機会がある。そして、次の世代のヘビー級ボクサーたちにチャンスを与える時でもある。彼らが自分の道を切り開き、新たな歴史を作るべき時だ。
また、英国レベルでやるべきことはすべてやったと感じている。だから、ここに留まる理由はない。自分はすでに世界の舞台へ向かう準備ができている」