エヴァンダー・ホリフィールドは、偉大なファイターを見極める目を持っている。
功績を認めるべきときにはしっかりと認める。それが元4階級世界ヘビー級王者の信条だが、そのためには相応の努力が必要である。
オレクサンドル・ウシクは、自身のキャリアを通じてまさにその努力を重ねてきた。
数年前にクルーザー級の全タイトルを統一したウシクは、それらの輝かしいベルトを返上し、ヘビー級へと階級を上げた。
ただ競争力を示すだけならまだしも、勝ち続け、支配的な存在になることはほぼ不可能に思われた。しかし、何度疑念を向けられても、ウシクは常に批判者たちを黙らせてきた。今や、彼はこの階級の頂点に君臨している。
ホリフィールドはウシクのヘビー級での歩みを最初から見守ってきた。デレク・チゾラ、アンソニー・ジョシュア、ダニエル・デュボア、そして直近ではタイソン・フューリーに勝利したことで、ウシクの名は史上最高のヘビー級という議論の中に確実に入り込んでいる。
一部では、ウシク(23勝0敗、14KO)はキャリアの長さが足りないという声もあるが、ホリフィールドはそうした意見に耳を貸そうとはしない。彼の見解では、歴代のヘビー級でウシクを上回る存在は多くない。
「ウシクは間違いなく史上トップ3に入る存在だ」とホリフィールドはFight Hub TVに語った。
今週末に38歳を迎えたウシクは、40歳が間近に迫る中でも、リング誌、WBA、WBC、WBOのタイトルを長期にわたり防衛する意志を明確にしている。
とはいえ、次の対戦相手を見つけるのは簡単ではない。フューリーとジョシュアはウシクに4度挑んで敗れており、新たな挑戦者探しが必要となっている。
マルティン・バコレはウシクの王座に挑むことを希望しており、ジレイ・ジャン対アジト・カバイェルの勝者も同様だ。
とはいえ、おそらくウシクはジョセフ・パーカー対ダニエル・デュボアの勝者と対戦する可能性が高い。数か月前にIBF王座を返上したウシクだが、いずれかの選手に勝利すれば、2度目のヘビー級四団体統一王者となる道が開ける。