エコー・エスマンは、IBF世界ウェルター級王者のジャロン“ブーツ”エニス(33勝0敗、29KO)が、WBA王者エイマンタス・スタニオニス(15勝0敗、9KO)を上回る攻撃的な創造力を持っており、土曜夜の王座統一戦で優位に立つと見ている。
アトランティックシティで開催されるこの一戦では、『ザ・リング』誌の空位王座もかけられる。試合はDAZNで全世界にライブ配信される。
エスマン(21勝1敗、8KO)は、自身もDAZNのメインイベントに向けて準備を進めている。
5月24日、36歳の元英国&コモンウェルス・ウェルター級王者は、元4団体統一&ザ・リング誌認定スーパーライト級王者ジョシュ・テイラーの147ポンド転級初戦を迎え撃つ。舞台はスコットランド・グラスゴーのSSEハイドロ・アリーナだ。
エスマンは両者をリスペクトしているが、昨年11月に行われたカレン・チュカジアンとの再戦で、エニスが判定勝ちを収めた際には、いくつかの粗さや課題も見えたという。
それでもエスマンは、フィラデルフィア出身のエニスが、タフなスタニオニスを突破する術を見つけ出すと信じている。
「これは好カードだよ。2人とも素晴らしいジャブを持っている」とエスマンは『ザ・リング』に語った。
「ブーツはもともと体が重いタイプだけど、スタニオニスも同じだ。前戦の動きも良かった。ただ、ブーツのほうがちょっと華があると思う。その違いが、試合の明暗を分けるかもしれないね」。
「ブーツは前回の試合で、少し脆さを見せたよ。相手はウクライナ人のチュカジアンで、前に出てくるというよりはディフェンシブなタイプだったからね」。
だから、彼の持つ武器の中に、いくつか隙があることが露呈したように思う」。
エニスは現在、世界最高のウェルター級ファイターと広く評価されているが、154ポンドへの階級アップが避けられないと見られる中でも、自らが147ポンドの頂点にふさわしい存在であることを証明するまでは、同階級にとどまる決意を示してきた。
スタニオニスを下し、WBA王座と『ザ・リング』誌認定王座を手にすれば、スーパーウェルター級への転向に向けた大きなきっかけとなるだろう。
テイラーとの厳しい試合になることを自覚しつつも、エスマンはスコットランド人を倒して世界の舞台に割って入る自信を見せている。そして、ウェルター級の頂点に君臨する男に、以前から狙いを定めてきたことも明かした。
「彼はおそらく階級を上げると思う。でも、俺がずっとターゲットにしてきたのは彼だ」とエスマンは語る。「もし階級を上げないならそれでいい。でも、上げるなら、その空いたポジションを埋めるのは誰かって話になる。ブラックラグーンから現れるような化け物たち――俺みたいなのが、闇から這い出てくることになるさ」。
「トップ10の中には、しばらく試合をしてないやつが何人もいる。チャンスをじっと待ってるんだ。今がその“時”だと思ってな」。