エリクソン・ルビンは、先のことを考えるのを嫌う数少ないファイターの一人だ。彼は5月10日にフロリダ州キシミーのシルバースパーズ・アリーナでアードリアル・ホームズ・ジュニアとの試合を控えていて、そこで敗れればスーパーウェルター級戦線の底辺に沈むことを理解している。
試合まで残りわずかとなり、ルビン(26勝2敗18KO)は、地元のジムで大量の汗を流しながら時間を過ごす。彼はホームズを決して軽視していないが、自分の中では勝利をほぼ確信している。
アマチュア時代のライバルを片付けた後、ルビンは同階級の王者たちとの対戦を目指すつもりだ。しかし、セバスチャン・フンドラやバフラム・ムルタザリエフとの試合は重要ではあるものの、「ビッグマッチ」とは考えていない。一方で、あるウェルター級王者との一戦は、まさに大舞台になると見ている。
「ブーツ(ジャロン・エニス)は素晴らしいファイターだと思う」とルビンはミルシティ・ボクシングのインタビューで語った。「彼は今のボクシング界で最高のファイターの一人だと思う。いつか俺とブーツが大一番を迎えると思う。」
スタニオニスをストップして王座統一を果たしたばかりのエニス(34勝無敗30KO)だが、ウェルター級に長くとどまるつもりはないかもしれない。
フィラデルフィア出身のスターは、名も知られていない相手との防衛戦には興味がなく、さらなるタイトルを求めている。彼の考えでは、比較的早く4団体統一を達成できなければ、スーパーウェルター級に転向して新たな足跡を残すつもりだ。
そのときには、ルビンが入り口で待ち構えているだろう。29歳のルビンは、スムーズなスイッチヒッターであるエニスについて悪く言うことは一切ない。偉大なファイターを見分ける目を持っており、ただ純粋に彼と戦いたいと望んでいる。
「彼は素晴らしいファイターだ」とルビンは認めた。「俺も素晴らしいファイターだ。きっと実現すると思う。」