WBAウェルター級王者エイマンタス・スタニオニス(15勝0敗、9KO)は、母国リトアニア・カウナスでのトレーニングキャンプを最終段階に入りつつあり、間もなくアメリカに渡り、ジャロン“ブーツ”エニス(33勝0敗、29KO)との注目の一戦に向けた最終調整を行う予定だ。このウェルター級トップ戦士2人は、4月12日にニュージャージー州アトランティックシティのジム・ウィーラン・ボードウォーク・ホールで激突し、IBF・WBA・リング誌の世界ウェルター級タイトルをかけて争う。試合はDAZNで生配信される予定だ。
TGBプロモーションズ所属のスタニオニスは、渡米前の期間、地元リトアニアで同じジムの仲間たちとともにトレーニングを積む一方、問題を抱える地元のティーンエイジャーたちの放課後プログラムで指導役も務めてきた。この経験が、彼にとってキャリアを左右する大一番へのモチベーションをさらに高めるものとなっている。
「ジムの仲間たちと地元でトレーニングして、放課後プログラムで子どもたちを指導する時間は、自分にとって本当に大切なものなんだ」とスタニオニスは語った。「自分も昔は、苦しい状況にある友達と一緒に育ってきたから、今こうしてできる限りの力で子どもたちを助けるのは自分の役目だと思ってる。そして今、俺はここにいる。努力と覚悟があれば、どんな夢だって叶えられるってことを彼らに見せたいんだ」
ボクシング史上初のリトアニア出身世界王者として、スタニオニスは世界最高峰の舞台で母国を代表できることに誇りを感じており、今回もリトアニアに大きな勝利を持ち帰ることを目指している。
スタニオニスは「リングに立つときは、いつもリトアニアの誇りを胸に戦っている」と言い加えた。「この試合は自分だけのためじゃない。母国のため、人々のため、そして次世代のリトアニア人ファイターたちのための戦いでもある。誇りを持って戦うし、4月12日には再び歴史を作るつもりだ」
エニスに勝利すれば、スタニオニスはウェルター級のトップ戦線に名を連ねる存在として地位を確立し、世界的なスーパースターへの道を一気に駆け上がることになる。
「これは自分のキャリアにとって最大の一戦だ。エニスに勝てば、俺の名前は世界のトップファイターたちと並ぶことになる」とスタニオニスは語った。「エニスは素晴らしいファイターだけど、俺は自分が頂点にふさわしいことを証明しにいく。この瞬間を絶対に逃すつもりはない」
リトアニアでの時間が終わりに近づく中、スタニオニスはロサンゼルスでのキャンプ最終段階を心待ちにしている。キャリア最大の一戦に向けて、伝説のワイルドカード・ボクシングジムでマーヴィン・ソモディオ・コーチとともに、仕上げの調整を行う予定だ。
「ロサンゼルスのワイルドカード・ジムでマーヴィン・コーチと一緒にトレーニングできるのは、試合前にすべてを仕上げるのに最適な環境だ。あそこで積み重ねるトレーニングやトップレベルのスパーリングが、4月12日に向けて自分を100%の状態に仕上げてくれる」とスタニオニスは締めくくった。「気持ちは高まっているし、集中もできている。リングにすべてを置いてくる覚悟はできているよ」