エイマンタス・スタニオニスは、今ほど不当な扱いを受けたと感じたことはない。
彼は無敗の戦績を誇り、強烈なパンチ力を持ち、ウェルター級のチャンピオンベルトを肩にかけている。それにもかかわらず、対戦相手ジャロン・エニスに対して多くの人々が彼に勝ち目を見出していない。
4月12日、DAZNで放送される興行のメインイベントとして、両者はアトランティックシティで拳を交える予定であるが、この王座統一戦は形式的なものと見なされている。多くの意見によれば、エニスは体格が大きく、パワーもスピードもあり、技術も優れているという。しかし、スタニオニスはそれを一切信じていない。仮にそれが事実であっても、彼の自己信頼は微塵も揺らぐことはない。
「ただ自分を信じている」と、スタニオニスはFightHype.comに語った。
Oこの数年、WBAウェルター級王者であるスタニオニスは、試合から遠ざかる時期が続いた。2022年には1試合しか行っておらず、2023年には一度もリングに立っていない。昨年、ガブリエル・マエストレとの試合で圧倒的勝利を収め、キャリアが再び軌道に乗ったように見えたが、彼はさらなる試合数を望んでいた。
一方、エニスも同様の苦境を経験してきた。何らかの理由で、現在IBF王者であり、リング誌のウェルター級ランキング1位である彼もビッグマッチを手にすることができなかった。それでも、カレン・チュカジアン戦やデビッド・アバネシャン戦では、圧倒的な強さを見せつけた。
スタニオニス(15戦15勝、9KO)は現実主義者である。エニスが優れた選手であることは認めているが、それでも試合前に動揺することはない。エニスのような才能ある相手との対戦には困難が伴うが、スタニオニスはその戦いを通じて自分にとっての収穫があると考えている。
ボクシングとは、人間の意志がかつてないほど試される競技である。だからこそ、勝つにせよ負けるにせよ、この王座統一戦が終わる頃には、スタニオニスは自らのウェルター級147ポンド階級における位置を明確に知ることになるであろう。
「自分の立ち位置を確かめたい」