エドガー・ベルランガがこれまでに対戦した中で最も強い相手は誰か?彼の戦績をざっと見れば、その答えはすぐに分かる。
カネロ・アルバレスは、パウンド・フォー・パウンドのスターであり、4団体統一王者、そして将来の殿堂入り確実な存在である。したがって、最強の相手として彼の名が挙がるのは当然だろう。しかし、それ以外の対戦相手を見渡すと、2番目に強かった相手を特定するのは難しい。
多くの人々の見解では、その位置にいるのが次戦の対戦相手ハムザ・シェラーズである。両者は、
ニューヨーク州クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催される『The Ring』主催のDAZNペイ・パー・ビュー興行で、今週土曜の夜に拳を交える予定だ。
シェラーズ(21勝0敗1分、17KO)は、かつてミドル級で高く評価されていた選手であり、強打と将来性を兼ね備えている。しかし、それでもベルランガが彼を高く評価しているとは限らない。対戦相手としてどのあたりに位置づけるかと問われたベルランガは、肩をすくめて予想外の順位を口にした。
「いや、そうは思わない」と、ベルランガは
『ザ・リング・マガジン』の取材に対し語った。シェラーズがアルバレス以外で最も強い相手かと聞かれると、「彼はC級のファイターだ。俺が今まで対戦した相手で2番目なんかじゃない。3番目か4番目くらいだろう」と言い放った。
ベルランガ(23勝1敗、18KO)が自分の意見を持つのは当然だ。しかし、それでも彼はシェラーズを軽視しているわけではない。シェラーズは、今年2月22日にサウジアラビア・リヤドで行われた
カルロス・アダメスとの試合で、スプリットドローという不本意な結果に終わったばかりだ。そして今回のベルランガ戦では、その雪辱を果たすべくリングに上がる。
さらに、もしベルランガに勝利すれば、その先にはさらに大きな試合や報酬が待っている可能性がある。それは奇しくも、ベルランガにとっても同じことだ。勝利を手にすれば、自身の評価や財政面が劇的に変わるかもしれない。
多くのものが懸かっている今、ベルランガは気を緩めてこの試合に臨むわけにはいかない。彼はシェラーズを脅威とは思っていないが、それでもゴングが鳴れば相手に最大限の敬意を払うつもりだ。
「この試合に集中しなきゃいけない」と、ベルランガは続けた。「アイツは俺のレベルじゃない。でも集中し続ける必要がある」