エディ・ハーンは、ティアラ・ブラウンがスカイ・ニコルソンに勝利した試合で、ブラウンに有利となったスコアカードの一つについて「かなりひどい」と非難した。
スカイ・ニコルソン(12勝1敗、1KO)は、それまで無敗だったが、週末にオーストラリア・シドニーで行われたジョージ・カンボソス対ジェイク・ウィリーのアンダーカードで、アメリカ人のティアラ・ブラウンにスプリット判定で敗れ、WBCフェザー級王座を失った。
試合は荒れた展開となったが、ティアラ・ブラウン(19勝0敗、11KO)は前に出る圧力を強め、試合の大部分でニコルソンのジャブを封じ込め、インサイドでも有効打を重ねた。
ニコルソンは試合後、「リング上で自分らしい動きができなかった」と語り、再戦を考えていることを明かした。
ハーンは、試合は「どちらに転んでもおかしくない接戦だった」と認めつつも、ブラウンに有利な97-93のスコアカードについては不満を示した。
マッチルームの代表であるエディ・ハーンは誤ってオーストラリア人ジャッジのフィル・オースティンを名指しで批判したが、実際にはアメリカ人のロバート・ブリッジズがブラウンに大差のスコアをつけた張本人だった。
オースティンも96-94でブラウンに軍配を上げたが、日本の池原信人は96-94でニコルソンを支持した。
ハーンは『ザ・リング・マガジン』のルイス・ハートに対し、「正直、どちらに転んでもおかしくなかった。スカイはベストなパフォーマンスができなかった — 理由は分からないけどね — でも、ティアラ・ブラウンも良いボクシングをした。『自分の調子が悪かった』とだけ言うわけにはいかない。彼女はプレッシャーをかけ続け、他の選手ができなかったことをやり遂げた。スカイの調子が悪かったのか、それともブラウンの作戦が優れていたのか、そのどちらかだろうね。」と語った。
「スカイは9回と10回を取ったと思ったし、正直そのおかげで僅差で勝つんじゃないかと思ったんだ。オーストラリア人ジャッジのスコアカードを見た時は...正直、かなりひどいと感じたよ。」
「彼はティアラに最後の5ラウンドをつけていたけど、スカイには9回と10回は与えないといけないと思う。だけど、スコアカードはバラバラだった。リングに上がった時に、これがひどいなあと感じたよ。最悪のシナリオでも、どちらかに4ラウンドしかつけないなんてあり得ないよ。」
「今夜はティアラの夜だったね。彼女は今週ずっと素晴らしかったし、良いエネルギーを持っていて、今夜は夢を叶えた。スカイにとっては、ここから立て直しだ。彼女は今夜の試合から多くを学ぶはずさ。こんな試合はこれまで経験したことがなかっただろうけど、彼女は根性を見せたよ。リズムや流れに乗れなかったのは、ティアラが良いボクシングをしたからだ。スカイはまた戻ってくるよ。スカイはまた世界チャンピオンに戻ると信じてるよ。でも今夜は、ティアラ・ブラウンのものだった。」
ハーンは再戦に意欲を示し、WBCが再戦を指示する可能性があると示唆した。しかし同時に、ニコルソンがすぐに再戦に臨むのであれば、万全の状態でリングに上がる必要があると警告した。
彼は「もちろん(再戦は)やりたいさ。WBCがいずれにしても再戦を指示するだろうけど、しっかりと準備を整えなければならない。すぐに再戦に臨んで、また負けたり、あのパフォーマンスを繰り返したりしてはダメだ。もっと良いパフォーマンスを見せなきゃならない。まずは立て直して...1、2試合してから再戦に挑むのもありかもしれない。でももちろん、スカイの気持ちとしてはすぐにリベンジを果たしたいはずだろうね。」と言い加えた。
「スカイはもっといいボクシングができる選手だ。もし少しでも良いパフォーマンスを見せていたら、勝っていただろう。だから、今回の試合から学ぶことは多いよ。でも今夜はティアラ・ブラウンの夜だ。彼女はこの瞬間のために人生をかけて努力してきた。彼女はリングに上がり、勝利を掴んだんだから、その功績を称えなければならない。スカイはきっと、より強くなって戻ってくるさ。」