エディ・ハーンは、復帰に向けて再びコンディションを整えつつある
アンソニー・ジョシュアとの対戦を視野に、
デオンテイ・ワイルダーのマネージャーであるシェリー・フィンケルと接触を持ったことを明らかにした。
ロンドン出身のヘビー級ジョシュアは、肘の手術を経て約1年間のブランクを取り、今秋にもリング復帰が見込まれている。今週、自身の状態について「ヘビー級を再び席巻する準備はできている」と自信をのぞかせた。
海の向こうでは、元ヘビー級世界王者のデオンテイ・ワイルダーも、ウィチタで行われた
タイレル・ハーンドン戦の7回TKO勝利で自身のブランクに終止符を打った。1年ぶりのリング復帰となったワイルダーは、全盛期の姿こそ見せなかったものの、再始動には十分な内容だった。
両者の復帰が現実となるや否や、アンソニー・ジョシュアとデオンテイ・ワイルダーの対決実現に向けた議論が再び動き出した。
かつて両者は無敗のヘビー級世界王者として君臨しており、その2人による統一戦が一度も実現しなかったことは、この世代における最大級の失態のひとつとされている。
現在、両者とも30代後半に差しかかり、キャリアの終盤へと向かっているが、アンソニー・ジョシュアの長年のプロモーターであるエディ・ハーンは、ジョシュア対ワイルダー戦への需要は今もなお根強いと考えている。
「このカードは常にビッグファイトになる。スリリングで、魅力的で、危険な一戦だからだ」とハーンは
「ザ・リング・マガジン」に語った。
2度のヘビー級王者に輝いたアンソニー・ジョシュア(35)は、戦績28勝4敗(25KO)でRingランキングでは5位。一方、元WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(39)は、44勝4敗1分(43KO)という圧倒的なKO率を誇るが、現在はトップ10から外れている。
ハーンは、自身が手がけるもう一人のヘビー級ボクサー、デイブ・アレンをワイルダーの対戦相手の候補として挙げていたが、同時にジョシュアとの対戦の可能性についても、シェリー・フィンケルとの会話の中で言及している。
「シェリー・フィンケルと話をしたんだ。デイブ・アレンとの試合の可能性について話していた。でも次にどうなるかはまだ分からない」と語った。
「ワイルダーには、しばらくアクティブに試合をこなしていきたいというプランがあるようだ。それは彼にとって良いことだと思うし、もしかしたらその試合(ジョシュア戦)が現実になるかもしれない。」