「ウィスマって誰?」
ジャロン・エニスが154ポンド級デビュー戦で
ウィスマ・リマと対戦すると発表されると、会場となる10月11日のフィラデルフィア・ウェルズ・ファーゴ・センターでの一戦は賛否を呼んだ。アンゴラ出身でポルトガルを拠点とするリマは無名に近いからだ。
しかしプロモーターのエディ・ハーンは批判に首をかしげる。リマ(14勝1敗10KO)がスター選手でないことは理解しているが、32歳の彼は主要3団体でトップ10にランクインしている実力者でもある。ハーンは「彼の試合を見れば、このマッチアップを評価するはずだ」と語る。
リマの唯一の黒星は、2023年に無敗のミドル級コンテンダー、アーロン・マッケナに判定で敗れたものだ。
「リマを知っていれば、これは素晴らしい試合だと分かるはずだ」とエディ・ハーンはザ・リングに語った。「実際、154ポンドでジャロン・エニスを試すことができる相手が必要だった。8人もの選手が巨額オファーを断ったんだ。誰もエニスと戦いたがらないが、リマはやる。
彼は主要3団体でトップ10にランクインしているし、IBO王者でもある。そして今回はWBAの最終挑戦者決定戦だ。これは素晴らしい試合だよ。」
エニスの破壊的なKO、スピード、両構えをこなす能力もリマを怯ませはしない。彼は昨年4月以降、無敗の相手にアンダードッグとして3度連続で挑み、すべて勝利を収めている。
それでもエニスには批判が集まっている。先月、ザ・リング、IBF、WBAのウェルター級王座を返上し、スーパーウェルター級に階級を上げたばかりで、ファンはもっと大物との対戦を期待していたのだ。
ハーンはリマがその条件を満たすと信じており、エニスが試されることになっても驚くべきではないと主張する。もし勝利すれば、ファンが熱望するようなビッグネームとの対戦が保証されるという。
ハーンはこう言い切った。
「彼は誰とでも戦う。」