カナダ・モントリオール発――急成長中のライト級コンテンダー、
ドズミトリー・アサナウが、9月5日木曜日にモントリオール・カジノで行われるラエド・ドゥアディ戦でキャリアの次の一歩を踏み出そうとしている。
「アイ・オブ・ザ・タイガー」イベントは、
オスレイス・イグレシアス対ウラジミール・シシキンの一戦がメインを飾り、午後6時30分(米東部時間)からpunchinggrace.comで配信される。
ドバイに住む29歳のアサナウは、ベラルーシ出身で、
ドゥアディが厄介な相手となり得ることを認めている。
「無敗の相手と戦えるのはいい経験だ」アサナウ(10勝0敗, 4KO)は
『ザ・リング・マガジン』に語った。「彼はサウスポーで、映像をいくつか見たけど技巧派だ」
「10ラウンドあるから、彼のスタイルに適応できると思う。この試合では、自分のアマチュア時代の経験が大きな助けになるはずだ。多くの優れたサウスポーと戦ってきたからね」
ドバイで5週間、その後モントリオールでさらに7週間の準備を積んだアサナウは、一切の偶然に委ねることなく、最高のサウスポー・スパーリングパートナーを揃えて臨んでいる。
「カナダのナショナルチャンピオンであるケオマ・アリ、そして[2024年五輪銅メダリスト]のワイアット・サンフォードともスパーリングをした。彼は有望株だ。ドバイではジャッザ・ディッケンスともやった。彼はWBA暫定スーパーフェザー級王者だ。彼らはアマチュアだけでなくプロでもトップレベルにいる選手たちだ」
アサナウは4月にフランチェスコ・パテラを10回戦のユナニマス・デシジョンで下したばかりだ。圧倒的な内容だったが、その勝利には代償も伴った。
「4ラウンドでコーナーで滑って、右足のハムストリングを痛めた」彼は説明した。
「ほぼ4週間は休むことになった。リハビリをして、ベラルーシに戻って医者にも診てもらった」
「右膝も痛めた。本当に、本当に辛い時期だった。怪我をすると『休まなきゃ』と思うけど、同時にアクティブでいたいし、すべてを完璧にやりたい、そして回復を早めるために超ストイックでいたいとも思う。その気持ちが自分を助けてくれると信じている。 右膝の半月板を痛めたんだけど、医者からは手術は必要ないと言われた。手術をすれば回復に長い時間がかかるからね。ただ膝のために多くの理学療法とトレーニングをやらなければならなかったし、超ストイックでいる必要があった。リカバリーにはトレーニングと同じくらいの時間を費やさなければならないんだと理解したよ」
元アマチュアのトップ選手だったアサナウは、2022年にプロ転向後しばらくは適応に時間を要したが、ようやく地に足がついてきたようだ。
「『アイ・オブ・ザ・タイガー』と契約してから、ようやくプロボクシングに対する考えが変わったと思う」彼は語った。「ユニベルザムにいた頃は、プロが少し違うということを誰も教えてくれなかった」
「初めてモントリオールに来たとき、『ここにはプロボクシングをよく知っている人たちがいる』と思った。マーク・ラムゼイは6人の世界王者を育てているし、サム[デカリー]も経験豊富だ。本当に大きな助けになった。動きすぎる必要はないんだ。プロボクシングで自分に何が求められているのか、ようやく理解できた。自分の動きやフットワークを維持しながらも、ときにはプレッシャーをかける必要がある」
ライト級は才能あふれる選手で賑わっており、アサナウはさらなる経験を積む必要があると考えている。その上で、元WBOヘビー級王者シアーゲイ・リャホビッチや、スーパーライト級王者のイバン・バランチク、キリル・レリクらに続き、母国4人目の世界王者を目指すつもりだ。
「経験豊富な相手と2、3試合やる必要があると思う」彼は語った。「ライト級には今、若い有望株がたくさんいる。アブドラ・メイソンはすごく才能があるし、[WBC王者]シャクール・スティーブンソンはとてもタフで優れた選手だ。元ジュニアライト級王者のミゲール・ベルチェルトや、WBC2位のリカルド・ヌニェスのような選手を倒せば、『なるほど、この選手は若い有望株を相手に戦い方を知っている』と言われるだろう」
「なぜだめなんだ、彼らは自分よりランキングが上なんだから。いい試合をしてくれるはずだ。自分を試すんだ、挑戦するんだ。今は今週の相手だけに集中している。この相手は簡単な試合にはならない。負け方を知らないし、自分にとっても大きな挑戦になるだろう」
ドゥアディ(27勝0敗1分, 3KO)は2014年からプロとして活動している。2019年と2022年にフランス王座を2度獲得し、その後IBFの地域タイトルも手にした。
32歳のフランス人は決定的な勝利こそないものの、エディ・スリマニにスプリットデシジョン(8回)で勝利し、直近では4月にオットー・ガメスを3回KOで下すという珍しいストップ勝ちを収めている。
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