パディ・ドノバンのルイス・クロッカーへの雪辱戦が、この夏ウィンザー・パークの屋外リングで実現する可能性がある。
現在、IBF(国際ボクシング連盟)は、3月1日に行われたウェルター級タイトル挑戦者決定戦でのドノバンの失格負けに関するチーム・ドノバンの抗議を審議中だ。
その夜、レフェリーのマーカス・マクドネルは、第8ラウンド終了直後にクロッカーを倒したドノバンのパンチが、ゴング後にわずかに当たったと判断し、ドノバンを失格とした。この裁定に対し、ドノバンとトレーナーのアンディ・リーは激怒し、共同マネージャーのキース・サリバンと共に即座にIBFへ異議申し立てを行い、即時再戦を求めた。
この試合は、ザ・リングのウェルター級1位であるジャロン・エニスのIBF王座挑戦権をかけた決定戦だった。
この試合をSSEアリーナでプロモートしたエディ・ヘーンは、IBFの決定が間もなく下されると見ており、結果がどう転ぶにせよ、ウィンザー・パークでの再戦を視野に入れている。
ヘーンは「ザ・リング」の取材に対し、次のように語った。
「チーム・ドノバンはIBFに抗議を申し立てており、その結果が間もなく判明するはずだ。我々はまもなくその決定を知ることになる。正直なところ、結果は五分五分だと思う。IBFの独立した審査委員会が判断を下すが、彼らはボクシングの専門家であり、公平な決定を下すだろう。両陣営がすでに主張を提出しており、判定は間もなく出る。
もし再戦が行われるなら、現実的には夏の終わり頃に屋外で開催されることになるだろう。そして、ウィンザー・パークでの開催を望んでいる。」
ウィンザー・パークは2万5000人収容の北アイルランドのナショナル・フットボール・スタジアムであり、過去にも大規模なボクシングイベントが開催された。特に、カール・フランプトン(ベルファスト出身の元世界王者)がルーク・ジャクソンをストップした大会では、同じリングでタイソン・フューリーがフランチェスコ・ピアネタに勝利した。
ウィンザー・パークでの試合となれば、21戦無敗(11KO)のクロッカー(ベルファスト・サンディ・ロウ出身)にとっては、再び地元のアドバンテージを得ることになる。一方、ドノバン(リムリック出身)にとっては、敵地でのリベンジマッチとなる。