ドミトリー・ビボルの次戦の選択肢は多いが、その最前列に待ち構えているのはデビッド・ベナビデスだ。
WBC会長のマウリシオ・スライマンは、ビボル(24勝1敗、12KO)が次戦でデビッド・ベナビデス(30勝0敗、24KO)を相手に王座防衛戦を行うことを義務付けたことを発表した。両陣営には4月8日までに交渉をまとめる期限が設けられている。
ビボル vs. ベナビデス戦が指令されたものの、先月リヤドで行われた試合でビボルにマジョリティ・デシジョンで敗れたアルツール・ベテルビエフ(21勝1敗、20KO)が、三部作となる再戦を求める可能性も依然として残されている。
サウジアラビア総合娯楽庁の長官であり、リヤド・シーズンの統括責任者であるトゥルキ・アル・シェイクは、ベテルビエフが希望すれば3戦目が実現することを確約している。
その場合、ビボルはWBC王座を返上せざるを得なくなる可能性があり、ベナビデスは空位となった王座を争うことになる。
ベナビデスは2月初旬にデビッド・モレルと対戦し、ラスベガスでの激闘の末、ユナニマス・デシジョンで勝利を収めた。
その3週間後、サウジアラビアで行われたベテルビエフ vs. ビボル第2戦を観戦し、試合後にアル・シェイクと今後の試合について話し合ったことを明かしている。
ビボルは2023年10月12日に行われた初戦でベテルビエフに敗れたが、4カ月後にANBアリーナで開催された再戦で勝利し、リベンジを果たした。
WBCはビボルにベナビデス戦を義務付けたものの、他の主要団体の指名挑戦順はまだ決定していない。
IBFの指名挑戦者であるミハエル・アイファート(13勝1敗、5KO)は、2年間も挑戦の機会を待ち続けており、次の挑戦者として優先されるべきだと主張する可能性が高い。
ライトヘビー級での直近の指名挑戦試合は2024年1月に行われ、The Ringの175ポンド級ランキング3位だったカラム・スミスが、7回KOでベテルビエフに敗れている。
ビボルはこれまでに、ベナビデス戦、ベテルビエフとの3戦目、さらにはクルーザー級での試合にも関心があることを示唆しており、誰とでも戦う意思があると公言している。