今月初め、ジョー・ジョイスとのメインイベントが手の負傷により延期となったヘビー級コンテンダー、ディリアン・ホワイトが5月末の復帰を視野に入れている。
それを明かしたのは、マネージャー兼アドバイザーのマイケル・オフォ。現在のホワイトの状況について、次のように語っている。
「あと数週間あればトレーニングを再開できるはずです。現時点ではグローブを手にはめることすらできない状態なので、パンチが打てるようになるまでは軽い運動にとどめています。」とオフォは『Boxing Scene』に語った。
元暫定王者挑戦者のフィリップ・フルゴビッチが、4月5日の試合にホワイトの代役として出場することが決定した。彼は昨年6月、リヤドで行われた試合でIBF王者のダニエル・デュボアに敗れ、プロ初黒星を喫して以来、約10ヶ月ぶりのリング復帰となる。
ホワイトはキャリアを通じて幾度も長期離脱を経験してきたが、キャリア終盤に差し掛かる今は、積極的に試合をこなし、有終の美を飾りたい意向を明かしている。
本人は今回の不運な負傷に「打ちひしがれた」と話しているが、オフォは「36歳のホワイトが再びリングに戻ってくるのに、それほど時間はかからない」と強調する。昨年12月15日にはジブラルタルで行われた試合でエベネザー・テテに7回TKO勝ちを収め、メインイベントを務めたばかりだ。
「あと2ヶ月もすれば、ディルはファイトできる状態になります。テテ戦の勢いそのままに、すでに体も引き締まっており、復帰は間近です。ディルはすぐにリングに戻ります。」とオフォは語った。
今月、英国王座を返上したファビオ・ウォードリーは、次戦でWBAレギュラー王者のクブラト・プレフとの対戦が有力視されている。ウォードリーをマネージメントするホワイトが、その試合日に復帰を果たす可能性もあり、開催時期は今夏が見込まれている。