ディエゴ・パチェコは、2025年に入って精力的に活動している。
土曜夜に行われるカメルーン人のKOアーティスト、
ケビン・レレ・サッジョとの一戦は、今年3度目となる12回戦となる。ロサンゼルス出身のパチェコは
、The Ringのスーパーミドル級コンテンダーで5位、WBOで3位、WBCで6位、WBAで9位にランクされている。
24歳のパチェコは、20代半ばのどこかで168ポンド級の王座に挑戦できる立場にはすでにいる。
しかし、向上心あふれるメキシコ系アメリカ人のパチェコは、ここまでにもっと意味のある試合を経験できていてもよかったはずだと感じている。
DAZNが世界配信するメインイベントで、サッジョ(26勝0敗、23KO)を相手に5対1の本命とされているパチェコ(24勝0敗、18KO)は、2026年こそが、プロモーターであるマッチルーム・ボクシング会長エディ・ハーンが、自身の望むキャリアを一変させるチャンスを用意してくれる年になることを期待している。
「この試合に勝てば、もう否定されることはない」とパチェコはザ・リングに語った。「自分はここにいる。そして、エディ・ハーンとプロモーションチームは、正直言って、もう少し自分をうまく売り出して、こうしたビッグファイトを実現できるはずだと思っている。だから、来年こそはそれが実現してほしい。」
ハーンは、パチェコが望んできた一部の試合が実現しなかった理由について説明してきた。パチェコ自身もボクシング・ビジネスの現実は理解しているが、それでも同階級の実力者たちと自分を試したいという思いは変わらない。
「それはたしか2年くらい前にも彼に言ったことがある」とパチェコは語る。「彼らは、自分にそういう試合を用意するために全力を尽くすと言ってくれた。でも、相手に無理やり戦わせることはできない、とも言われた。自分も『それは分かる』と思った。ただ、自分は準備ができているし、この階級の誰とでも戦う覚悟は100%ある。」
「多くの選手にとって、自分は“ハイリスク・ローリターン”の相手に見えているんだと思う。それも理解できる。でも、今はもう否定される段階を過ぎている。12月13日にスペクタクルな勝利を挙げれば、間違いなくビッグファイトへの道が開けるはずだ。」
レスター・マルティネス、
クリスチャン・ムビリ、
ハイメ・ムンギア、
ハムザ・シェラーズといった強豪との厳しい試合を渇望する一方で、パチェコは2025年に継続して試合を重ね、経験を積めていることにも感謝している。1月25日と7月19日に行われた12回戦では、
スティーブン・ネルソン(20勝2敗、16KO)と
トレバー・マッカンビー(28勝2敗、21KO)をいずれもユナニマスデシジョンで下している。
「サッジョ戦が終わって、すべてが順調なら、悪くない一年だったと言えると思う」とパチェコは語った。「今年最初の2試合でフルラウンドを戦ったことが、多くの経験になり、自分自身について学ぶことができた。12月13日に素晴らしいパフォーマンスを見せられれば、それが強烈な締めくくりになり、さらに大きな2026年――ビッグファイトや世界タイトル戦が待つ年へとつながるはずだ。」
パチェコと、現在フランスを拠点にトレーニングを積むサッジョは、カリフォルニア州ストックトンのアドベンティスト・ヘルス・アリーナで行われるマッチルーム興行のメインイベントを務める。DAZNによるパチェコ対サッジョ戦アンダーカード主要試合の中継は、東部時間午後8時(太平洋時間午後5時)開始予定だ。
ザ・リングのシニアライター兼コラムニスト、Keith Idec(X:@idecboxing)