デビン・ヘイニーはただ単に立ち直りたいのではない。立ち直らなければならないのだ。
ライアン・ガルシアに敗れた記録は消し去ることができても、その衝撃的な映像までは消せない。2024年の対戦では、ヘイニーは意識が朦朧とし、ダメージを受け、時には完全に打ちのめされていた。
そして、5月初旬にホセ・ラミレスとリングに上がる頃には、あの敗北からちょうど1年が経過している。それだけの時間があれば精神的にも肉体的にも準備が整うはずだが、2024年にラミレスを破ったアーノルド・バルボサはそうは思っていない。
バルボサは優れたファイターだ。しかし、もし彼がヘイニーのマネージャーだったとしたら、ラミレスだけは対戦相手として選ばないだろう。
「俺はラミレスがヘイニーを倒すと思う」とバルボサはFightHype.comに語った。「本当にそう思う。ヘイニーにとって相性が悪い試合だし、ラミレスにとっては最高の試合になるだろう」
オッズ的には、ラミレスがヘイニーを破れば大番狂わせとなるが、バルボサにとってはそうではない。
ニューヨーク・タイムズスクエアで行われるこの一戦は、144ポンド契約で行われるため、ラミレスにとっては4ポンドのアドバンテージがあるのだ。
皮肉なことに、バルボサはリングサイドの特等席で試合を観戦できる立場にある。
彼はこのイベントのオープニングマッチで、ティオフィモ・ロペスのリングマガジンとWBOのタイトルを懸けて戦う予定だからだ。
もしロペスを倒すことができれば、すぐに控室へ戻り、シャワーを浴び、服を着替えた後、残りの試合を見届けることになる。
メインイベントではライアン・ガルシアがロランド・ロリー・ロメロと対戦し、ヘイニーの試合はセミファイナルとして組まれている。
ガルシア対ロメロの一戦は確かに見応えのあるものになりそうだが、バルボサが最も注目しているのはヘイニーの再起戦だ。
「ヘイニーがあの試合からどう立ち直るのか、誰にも分からない」とバルボサは続けた。「彼はボコボコにされたからな」