デビン・ヘイニーは、テオフィモ・ロペスの言動にもう我慢できなくなっていた。

5月2日にタイムズスクエアで開催されるリング誌のイベント「FATAL FURY: City of the Wolves」の第一回記者会見で、ロペスが騒ぎ立てたことにすでにヘイニーは苛立っていた。さらにロペスが、ジョージ・カンボソス・ジュニアに対する自身のスプリット判定負けについて「ビジネス」が影響したと主張すると、ヘイニーは黙っていられず、ロペスと次戦相手アーノルド・バルボサ・ジュニアがDAZNのトッド・グリシャム司会のもとで行ったラウンドテーブルディスカッション中に口を挟んだ。

「お前らが戦ったとき、あいつにボコられたんだろ？」と、ヘイニーは最近リング誌のYouTubeチャンネルで公開された場面でロペスに問いかけた。

信じられない様子のロペスは、「いや、違う。俺は10ラウンドにあいつを倒したんだ、あのコンディションの中でな。それに、今ここで人をボコボコにしたなんて話をお前がするべきじゃない。左にいる男にやられたんだからな」と応じた。

ロペス（21勝1敗13KO）、リング誌とWBO世界スーパーライト級王者は、ヘイニーに左隣に座っていたライアン・ガルシアのことを指していた。ガルシアはヘイニーを3度倒し、1年前にブルックリンのバークレイズ・センターで行われた12回戦をマジョリティ・デシジョンで制した。ただし、その試合結果は後にガルシアが禁止薬物オスタリンに陽性反応を示したため、ノーコンテストに変更された。

ヘイニーはニューヨーク州アスレチック・コミッションが自身の敗戦を覆したことに言及しながら、ロペスに向かって2度、「俺は無敗を守っている、あなたはどうだ？俺は無敗だ、あなたはどうなんだ？」と問いかけた。

ロペスが言及した「コンディション」とは、食道に小さな裂け目ができたことで、胸壁、心臓、首周辺に空気が漏れた状態を指す。これは2021年12月にESPN.comのマーク・クリーゲルによって報じられた。複数の医師たちは、2021年11月にカンボソスとの試合に臨んだ際、10対1の大本命とされていたロペスが、その疾患を抱えたままボクシングを続けていれば命を落としていた可能性があったとクリーゲルに語った。

ロペスのライト級タイトルを懸けた12回戦は、何度も延期された。2021年6月にマイアミでの試合週の冒頭でロペスが新型コロナウイルスに感染したため、一度延期されたことも含まれる。

ヘイニーは、ロペスが自身唯一の敗戦について述べた言い訳を、容赦なく切り捨てた。

「カンボソスがあなたをボコボコにしたんだ」と、2022年にカンボソスを2度、12回戦で完封したヘイニーは言った。「カンボソスがあなたをボコボコにした。カンボソスがあなたをボコボコにした。カンボソスがあなたをボコボコにした。カンボソスがあなたをボコボコにした。」

ロペスが、カンボソスにマディソン・スクエア・ガーデンのシアターで行われた試合で2人のジャッジに敗れた際、「何か裏工作があった」ことをほのめかすと、2人の激しい言い合いはさらにヒートアップした。

「ビジネスなんだ」とロペスは強調した。「ビジネスだ。覚えておけ――これはビジネスなんだ。俺はお前らより先にそれをやられたんだ。」

バルボサは尋ねた。「何をやられたんだ？」

ロペスは再び、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングが主催した興行で自分が被害を受けたと示唆した。

「ボクシングのビジネス的側面さ」とロペスは言った。「わかったか？」

バルボサ（32勝0敗11KO）は耳を疑った。

「カンボソスにボコボコにされたわけじゃないって言うのか？」と、バルボサは驚きながら問いかけた。ロペスがそれを否定すると、バルボサは再び唖然とした。

「信じられないよ、兄弟」とバルボサは叫んだ。「一体何を言ってるんだ？」

「自分で自分をダメにしたんだ」とロペスは説明した。「自業自得さ。間違いない。あの試合、何回延期されたと思う？何回だ？」

2021年10月、エディ・ハーン率いるマッチルーム・ボクシングは、ロペス対カンボソス戦のプロモート権をデフォルトによって獲得した。当時、マッチルームは両選手のプロモーターではなかった。ロペスのプロキャリア8年間を通してのプロモーターはボブ・アラム率いるトップランク社だった。一方、当時カンボソスのメインプロモーターだったのはルー・ディベラで、現在はマッチルームと共同でカンボソスをプロモートしている。

マッチルームがロペス対カンボソス戦のプロモーターになった背景には、入札で破格の6,018,000ドルを提示して勝ち取ったトリラー社が、試合を何度も延期し、最終的にIBFが定めた両選手への契約義務を果たせなかったことがある。オーストラリア出身のカンボソスは、ロペスの保持するタイトルのIBF指名挑戦者だった。

ロペスはその後、140ポンド（スーパーライト級）に階級を上げ、現在5月2日にバルボサ戦で防衛する予定のリング誌認定王座とWBO王座を獲得した。

ヘイニー（31勝0敗15KO 1無効試合／ネバダ州ヘンダーソン出身）は、5月2日のセミファイナルで元WBC/WBO世界スーパーライト級王者ホセ・ラミレス（29勝2敗18KO）と12回戦で対戦する予定だ。ビクタービル出身のライアン・ガルシア（24勝1敗20KO 1無効試合）は、元WBA世界スーパーライト級王者ロランド・“ロリー”・ロメロ（16勝2敗13KO）と同日のメインイベントで12回戦を行う予定となっている。

ヘイニー対ラミレス戦とガルシア対ロメロ戦は、ともにウェルター級リミットである147ポンド契約で行われる。

DAZNペイ・パー・ビューは、ニューヨークからの4試合興行と、翌5月3日にサウジアラビア・リヤドで行われる別興行の両方を配信する予定だ。リヤドでは、メキシコのレジェンド、カネロ・アルバレス（62勝2敗2分39KO）が、キューバのウィリアム・スカール（23勝0敗9KO）と対戦し、リング誌認定王座、WBA、WBC、WBO、そしてスカールの保持するIBF世界スーパーミドル級タイトルを懸けて12回戦を行う。会場はANBアリーナとなる。

Keith Idecは、ザ・リング・マガジンのシニアライター兼コラムニストである。X（旧Twitter）では @idecboxing で連絡を取ることができる。