1年のブランクを経て、新生児を迎えたデビン・ヘイニーは、5月2日にニューヨークでホセ・ラミレスと対戦し、再びリングに戻る準備が整った。
ヘイニー(31勝0敗1無効試合、15KO)とラミレス(29勝2敗、18KO)は、数週間後にタイムズスクエアの中心で行われる3試合のカードで激突する。このイベントは、『The Ring』と、ビデオゲーム『餓狼伝説: City of the Wolves』の開発元であるSNKゲームズの共同開催によって実現する。
昨年4月、ヘイニーはブルックリンでの試合でライアン・ガルシアに3度ダウンを奪われ、当初は判定負けを喫した。しかし、その後ガルシアのドーピング検査の失格により、試合結果は無効試合に変更された。
ガルシアは自発的ドーピング防止協会(VADA)の検査を受けた後、禁止薬物オスタリンの陽性反応が確認された。
その後、ガルシアは1年間の出場停止処分を受けたが、5月2日にロランド・ロメロと対戦する頃には処分が解除される予定だ。また、年内にヘイニーとの再戦が行われる可能性についても話し合われている。
その間、ヘイニーはガルシアのドーピング失格による影響に対処しなければならなかった。過酷な戦いを経た彼が、復帰後も以前と同じファイターでいられるのか、観察者たちは注目している。
しかし、ヘイニーは自分を疑うすべての人々に対し、ガルシア戦での敗北はただ一つの理由によるものだったことを証明するつもりだ。ラミレス戦で、これまでと変わらぬ実力を世界に示すことが彼の目標である。
ヘイニーはガルシア戦での敗北についてこう語った。
「結局のところ、俺はPEDを使用した相手と戦った。それがあの試合の現実だ。俺たちは前に進む。世界中が“どのデビン・ヘイニーがリングに上がるのか”を見たがっている。5月2日に、その答えを見せるつもりだ。」
「1年間の休養を取って家族と過ごした。子どもが生まれたし、休息と回復が必要だった。そして、適切なタイミングで復帰したかったんだ。」
「復帰するなら世界のトップ選手と戦いたかった。だから今回は2階級制覇のチャンピオン、ラミレスとの対戦を選んだ。ここからが本番だ。」
しかし、ヘイニーの前に立ちはだかるのがラミレスだ。元統一ジュニアウェルター級王者の彼は、昨年11月のリヤド・シーズンの興行でアーノルド・バルボサに敗れた後、147ポンドに階級を上げて戦っている。
彼はこう語った。
「減量に苦しみ、痛みに耐えながら無理をしている自分を見たとき、自分自身を傷つけていることに気づいた。俺は言い訳をしないタイプで、何事にも『NO』と言わない。それが間違いだった。」
「今こそ147ポンドに上げる時だ。自分が何ができるのか、どんな実力を持っているのか、スパーリングで相手に何をしてきたかも分かっている。最高のホセ・ラミレスを見せるつもりだ。」
「これまで対戦相手のことを心配したことはない。さまざまなスタイルの相手を倒して、俺は最高のボクサーになった。人々は俺のスピードとパワーを過小評価しているが、5月2日にはすべてを出し切るつもりだ。140ポンドで強かったと思っているなら、147ポンドの俺を見てみろ。」