デオンテイ・ワイルダーは金曜日、調整試合で
タイレル・ハーンドンを7回ストップし、
勝利を収めて復帰を果たした。
この勝利は、苦戦が続く元ヘビー級王者ワイルダー(44勝4敗1分、43KO)にとって、2020年以降6試合中2度目の勝利となった。彼は、2025年にあと2試合の調整試合をこなし、2026年に大一番を迎えるという
当初の計画から逸脱していないことを強調した。
「本当に気持ちよかったし、リングに戻って錆を落とせたのは恵みのようだった」とワイルダーはカンザス州ウィチタのチャールズ・コック・アリーナでの試合後、控室でザ・リングに語った。
「パフォーマンスには満足しているが、まだまだこれからだとも感じている。相手にもっとパンチを出してほしかったが、ハーンドンが全力を尽くしたことは評価している。オーバーハンドの右でカウンターを狙いたかった。彼は自分が放ったフックを予期していなかったと思う。右手だけでなく、もっと多彩な攻撃を見せたかった。」
ワイルダーは2023年に
ジョセフ・パーカーに連敗し、昨年6月に
ジレイ・チャンに敗れたが、その後調整試合で格下のハーンドンを2回と6回に倒し、7回に決着をつけて復活を遂げた。このメインイベントはグローバル・コンバット・コレクティブとBLKプライムが主催した。
「多くの人は自分の肩の怪我がどれほど重症だったか、そして自分が経験してきたことを理解していないし、決して理解しようともしない」とワイルダーは語った。「ファイターの言い訳なんて聞きたくないんだろう。ここ数試合は、できる限りそのことを隠して戦ってきた。」
「肩の状態は20%くらいだった。でも俺はファイターで戦士だ。自分の役目を果たさなければならなかった。今は完治して回復し、自信を持って拳を上げられる。数ラウンドをしっかりこなして、右手だけの予測される攻撃にならないようにしたかったんだ。」
ワイルダーは9月に40歳の誕生日を迎え、精神的な問題も克服した今なお王者になるという夢を抱いている。彼は9月に次戦を計画しており、開催地として韓国が候補に挙がっているほか、12月にも開催地未定の試合を予定していると語った。
「計画通りに進めている」とワイルダーは強調した。「もう2、3試合は調整試合が必要だ。満足できるほどの状態に戻ったと実感するには、まだやるべきことが多い。」
ワイルダーは2026年に、二度の統一王者経験を持つ
アンソニー・ジョシュア(28勝4敗25KO)との意義深い一戦を望んでいる。この試合は7年以上にわたり実現を目指してきたものだ。
「ジョシュアとの対戦もあり得る」とワイルダーは語った。「もし試合が組まれれば、その道を進む準備はできている。多くの金がかかっているが、時には金よりも物事を正しく進めることが大切だ。俺たちは痛みを伴うビジネスに身を置いているんだ。」
「準備が整ったら、みんなにわかるだろう… 一試合ずつ、一歩ずつ進んでいく。ただ、俺は戻ってきた。焦らず待っていてくれ。俺は戻ったんだ。家に帰ったらすぐにジムに戻るつもりだ。」
ワイルダーのマネージャー、シェリー・フィンケルは、勝利から数時間以内に、かつて長期間WBC王座を保持した彼のスケジュールについて問い合わせの電話が既にかかってきていると語った。
「対戦相手に困っているわけではない」とフィンケルは語った。「現状のヘビー級シーンを見ると、組みたい大物対戦は多くないが、いくつかはある。デオンテイはどの試合にも絡める… ただ金のためだけに戦いたいわけではない。勝ちたい、タイトルを獲りたい、そして彼が以前のように獲得したタイトルを防衛したい。これまで彼を挫折させてきたことが彼をより強くしたことを願っているし、今度こそそれを証明してくれるはずだ。」
Manouk Akopyan はザ・リングの主任ライター。
X と Instagramでは@ManoukAkopyan. がフォローできます。