EBU(欧州ボクシング連合)は、
デニス・マッキャンが欧州ジュニアフェザー級王座を剥奪されたことを発表した。
マッキャンは、12月21日にリヤドで開催予定だったオレクサンドル・ウシク対タイソン・フューリーのアンダーカードにて、ピーター・マクグレイルを相手に王座防衛戦を行う予定であった。
しかし、マッキャンは禁止物質の陽性反応を示し、試合は中止となった。以降、彼は一度もリングに上がっていない。
6月6日にサラエボで開催されたEBU理事会の会議では、マッキャンに対し、7月15日までに王座防衛が可能であるかを正式に確認するよう求める決定が下された。その期限を過ぎても連絡がなかったため、EBUは次の措置へと進むことを決定した。
とはいえ、マッキャンは今後も公式挑戦者としての地位は維持される。まずはマクグレイルが、未定の相手と空位となった王座を争うことになる。
EBUの会長であるペーター・シュトゥッキ氏は、この件について
『ザ・リング・マガジン』に以下のように語っている。
「ドーピング問題は誰にとっても難しい。控訴の可能性が多く、時間もかかり、すべての関係者が待たされることになる」とシュトゥッキ氏。「EBUの規定では、チャンピオンがいかなる理由であれ、定められた期限内に王座防衛を行えない場合は、王座を剥奪されると定められている。
今回もそのケースであり、現在EBU事務局長がランキング上位の挑戦者に打診を行っているところだ。対戦を受諾する選手が決まり次第、速やかに発表されることになる」
7月のEBUランキングによると、現在1位にランクされているのは
シャバズ・マスードで、彼はマクグレイルと同じくマッチルーム・ボクシングに所属している。2位にはベルギーのEBUシルバーチャンピオン、ゲラム・エロヤン、3位にはイタリアのアレッシオ・ロルッソが続く。
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