デリシャス・オリーのデビュー戦は、本人が望んでいたほど大きな話題にはならなかったかもしれないが、2024年五輪代表の彼は、プロのヘビー級ボクシングの初体験から多くを学んだと語る。
1勝0敗となったオリーは、土曜夜にマンチェスターのCo-Opライブ・アリーナでプロキャリアをスタートさせた。しかし、フィリップ・フルゴビッチのジョー・ジョイスに対する勝利や、デビッド・アデレイ対ジャミー・TKVの英国タイトル戦の物議を醸す結末の陰に隠れ、オリーがボスニアのミロシュ・ヴェレティッチに4回戦の判定勝ちを収めた試合は、あまり注目されなかった。
派手さはなかったものの堅実なパフォーマンスで、オリーはすべてのラウンドを完全に支配。そして何よりも重要なのは、日曜の朝に無敗のプロボクサーとして目覚めたということだった。
フランク・ウォーレンが先週語ったように、ヘビー級ボクサーの歩みは短距離走ではなくマラソンのように考えるべきだ。そして、オリー自身も土曜の夜に大きな期待を背負っていたことを認めつつ、まずはスタートを切れたことに満足している。
「プレッシャーはいつも感じる。19歳で初めてアマチュアの試合をしたときからずっとそうだから、もう当たり前になってる。それが俺のやることの一部なんだ」と彼はクイーンズベリーに語った。
「気分はいいよ。振り返ると、いくつか修正すべき点があったから、ジムに戻ってしっかり磨いていくつもり。でも、まず1戦目を終えて、動き出せたことが大きい。」
リングサイドから見たオリーのデビュー戦は、相手を圧倒しようとするあまり力が入りすぎ、攻め手を見つけられずにどんどん硬くなっていった、という印象を与える内容だった。
ウォーレンは選手をキャリアの中で巧みに導くエキスパートであり、アマチュアのスターに投資した以上、オリーに多くの学びと成長の機会を提供することを確実にしていくだろう。
次の試合では、オリーに向けられる注目はやや落ち着くだろう。プロとしての試合の新鮮さはまだ完全には消えないものの、過剰な話題性は和らぎ、彼はより純粋に目の前の仕事に集中することができるはずだ。
27歳のオリーは、リングを降りた瞬間から自身のパフォーマンスを分析し始め、控室に戻る頃には、次戦までに自身とトレーナーのグラント・スミスが素早く修正できるいくつかの課題をすでに見つけていた。
「自分にとって一番大きかったのは、これはグラントと話す前から思ってたことだけど、もう少し落ち着いてやるってことだ」と彼は言った。
「やりすぎない程度に、でももう少ししっかりと打つタイミングを選ぶようにしたい。ただ闇雲に打つんじゃなくてね。それと、バランスを崩さないようにすること。ちょっとそこが多かった気がするんだ。」