ラスベガス――デランテ “タイガー” ジョンソンは、土曜日に本格的なウェルター級デビュー戦でパワーを見せる。
無敗のクリーブランド出身ジョンソンは、フォンテーヌブローのブルーライブ・シアターで行われたミカエラ・メイヤー対サンディ・ライアンのアンダーカードで、予定されていた8回戦の第5ラウンドにケンド・カスタネダを2度倒して試合を終わらせる。ジョンソンの直近7戦のうち6試合は判定までもつれたが、今回は階級を上げたことでより積極的に攻め、ノックアウトを狙う姿勢を見せる。
ジョンソンは15戦無敗(15勝)となり、レフェリーのラウル・カイズ・ジュニアが第5ラウンドちょうど2分で試合を止めたことで、7度目のノックアウト勝利を記録する。サンアントニオ出身のカスタネダ(21勝9敗、9KO、1ノーコンテスト)は、プロ12年目で3度目のKO負けを喫する。
積極的なジョンソンは、第5ラウンドの中盤に入ったところでパワーショットの連打を仕掛ける。
その後、ジョンソンは右ボディブローを打ち込み、残り1分25秒の時点でカスタネダは膝をつく。カスタネダはカイズのカウントをクリアするが、ジョンソンは再び右を決め、残り1分3秒の時点でカスタネダを再びダウンさせて試合を終わらせる。
26歳のジョンソンは、一方的な第4ラウンドで試合の主導権を握る。残り約25秒のところで右のボディブローを効かせ、カスタネダはラウンド終了まで距離を取って逃げる展開となる。
第3ラウンドでカスタネダは再び前に出るが、身長とリーチで勝るジョンソンにクリーンヒットを多く与えることはできなかった。ジョンソンのジャブは第2ラウンドを通して一貫して効果的で、このラウンドを難なく取る。
第1ラウンドを通して、カスタネダはジョンソンにプレッシャーをかけ続ける。ジョンソンはジャブを突きながら、カスタネダの右をうまくかわして初回の3分間を過ごす。
ジョンソンの試合の前に行われた一戦では、ジュニアライト級の有望株デドリック・クロックレムが、予定されていた4回戦の第1ラウンドでディオンヌ・ルバルカバをストップする。
クロックレム(2勝0敗、2KO)は、ワシントン州タコマ出身の20歳サウスポーで、2分以上にわたってルバルカバに猛攻を仕掛ける。彼はルバルカバの鼻に出血を負わせ、相手の有効打を一切許さなかった。
レフェリーのロバート・ホイルは慎重に判断し、試合開始から2分50秒の時点で両者の間に入り試合をストップする。ルバルカバはまだ立っており、直前に強打を受けていなかったことから、このストップに抗議する。
テキサス州ブラウンズビル出身のルバルカバは、これで戦績を2勝2敗(1KO)とする。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』誌のシニアライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡を取ることができる。