オスカー・デ・ラ・ホーヤは、
カネロ・アルバレス対
テレンス・クロフォードの一戦で起こり得る2つのシナリオを思い描いている。舞台はラスベガスのアレジアント・スタジアム、
土曜夜のビッグイベントだ。
殿堂入りファイターであり、現在はプロモーターのデ・ラ・ホーヤは木曜、自身のSNSで最終予想と分析を語った。
「みんなこの試合にワクワクしている。会場の空気も電気が走るようだ。良い試合になるはずだ。理由を言おう。クロフォードは2階級上げて1年ぶりのリングに立つ。それはカネロにとって大きなアドバンテージだ。もしカネロが試合を支配できれば、当日のリング上で190ポンド近くになるだろうから、7〜10ラウンドでクロフォードをKOするチャンスは十分ある。だがそれができなければ、クロフォードが完全に翻弄する。まるでフロイド・メイウェザー対カネロのときのように、メイウェザーがカネロを教育し、愚弄した試合の再現になるかもしれない。今週土曜、それが再び起きてもおかしくない」。
「クロフォードにとってはすべてが完璧でなければならない。フットワーク、スピード、コンビネーション、そしてリングIQを駆使し、規律を保つ必要がある。カネロにとってはクロフォードのパンチを受け止めればいい。ただしリングの中で快適にしてはいけない。カネロが楽に戦えれば、12ラウンドなんてすぐに過ぎてしまうからだ。……カネロは技巧派ボクサーに対応できない。それが結論だ。彼は足が重すぎる。クロフォードにとっての落とし穴は“ハート”だ。打ち合いに応じる本能がある。そのときカネロのパンチをもらえば、間違いなく倒される。ノックアウトされる。判定までもつれればクロフォードが僅差で勝つ。逆に後半でKOがあるならカネロだ」
木曜午後の時点で、ドラフトキングスのオッズではカネロ・アルバレスが-165の本命。先週は-185だった。
クロフォードは+135のアンダードッグ。試合のラウンド予想のオーバー/アンダーは10.5ラウンドに設定されている。
アルバレスのKO/TKO勝利は+380、クロフォードの判定勝ちは+200となっている。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X (旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。