ロサンゼルス発 ― IBF世界スーパーウェルター級王者バフラム・ムルタザリエフが、最近ベルギル・オルティス・ジュニアに対戦を呼びかけた。
この挑戦は真剣に受け止められた。先週、メイン・イベントとゴールデンボーイが今夏の対決に向けて交渉を開始したが、どうやら試合の実現は難しくなってきたようだ。
メイン・イベントのプロモーター、キャシー・ドゥーバは、ムルタザリエフ陣営は提示された条件を受け入れたが、オルティス陣営が合意しなかったと明かした。
「この試合は、オファーされた瞬間に我々の側では成立していた。しかし、オルティスは即座に拒否した」とキャシー・ドゥーバは月曜日に『ザ・リング』に語った。
ドゥーバによると、ムルタザリエフのマネージャーであるエギス・クリマスは、「バフラムは手強すぎる」という理由で、オルティス本人が試合を望んでいないと伝えられたという。
月曜日、ゴールデンボーイ本社で『ザ・リング』のインタビューに応じたオルティスのプロモーター、オスカー・デ・ラ・ホーヤは、ムルタザリエフはオルティスにとって理想的な次戦の相手ではないと語った。オルティスは、セルヒー・ボハチュクとイスラエル・マドリモフとの激闘を2試合連続で戦ったばかりだからだ。
「俺は(ムルタザリエフとの)試合が好きじゃない」とデ・ラ・ホーヤは「ザ・リング」に語った。「ベルギルはマドリモフとボハチュクというタフな相手と連戦したばかりだ。まともに考えれば、どれだけ厳しい戦いだったか分かるはずだ。彼には、トップ10に入るような相手との“お帰りなさい”的な試合が必要だ。いきなり火の中に飛び込ませたらどうなる?ベルギルを燃え尽きさせるのか?そんなことはしない。俺には俺のプランがある。だからこそ、ゴールデンボーイは長年成功を収めてきたんだ。」
ムルタザリエフ(23勝0敗、17KO)は2024年に大きなインパクトを残した。5月にジャック・クルカイをKOしてIBF王座を獲得し、10月にはティム・チューを圧倒的な形で下してタイトルを防衛した。
オルティス(23勝0敗、21KO)は、先月マドリモフに判定勝ちを収めたばかりだ。昨年8月には、ボハチュク戦で2度のダウンを喫しながらも、接戦の末にマジョリティ・デシジョンで勝利。年間最高試合の候補にも挙がる激闘を繰り広げた。
オルティスはリング誌の154ポンド(スーパーウェルター級)ランキングで2位に位置し、ムルタザリエフは3位にランクされている。
「バフラムが望んでいる試合はベルギル戦であり、私たちプロモーターとしてもそれを実現させたい」とドゥーバは語った。「この試合が組まれれば、ファンも大いに盛り上がるはず。バフラムは破壊マシーンのような存在だ。パンチ力があり、エキサイティングなファイター同士の対決で、まさに花火が打ち上がるような試合になるだろう。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。XおよびInstagramでは @ManoukAkopyan で連絡が取れる。