テレンス・クロフォード9月13日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで
カネロ・アルバレスに僅差ながら明確な勝利を収めた後、無数のプロモーター、マネージャー、選手たちがクロフォードを称賛した。クロフォードは3階級での4団体統一を達成し、
『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンドランキングでもトップに立った。 最近、最も話題となっているのはクロフォードと2021年殿堂入りのフロイド・メイウェザーの比較だ。ティム・ブラッドリーやシェーン・モズリーらは、全盛期同士を比べればクロフォード(42勝0敗31KO)の方が優れていたと考えている。
しかし、2007年にメイウェザーに敗れ、また長年アルバレスをプロモートしてきたデ・ラ・ホーヤには、その評価は信じがたい。
「クロフォードは“ファイター寄りのボクサー”、メイウェザーは“ボクサー寄りのファイター”だ」デ・ラ・ホーヤは記者たちに語った。「だがメイウェザーの方がクロフォードよりはるかに優れている。技術的に見れば、メイウェザーの方がより完成されたファイターだと思う。」
2017年、メイウェザーはキャリア50勝目を挙げてリングを去った。しかしその4年前、彼はアルバレス(63勝3敗2分39KO)に初黒星をつけた最初の男となった。判定は3-0ではなく2-0のマジョリティ判定にとどまったが、デ・ラ・ホーヤを含め多くの人々は一方的な試合だったと見ている。
クロフォードも同様に、アルバレスと戦ったときには「誰にも負けない男」のように映った。ジャブ、右ストレート、フックを自在に当て、インサイドでも全く苦戦しなかった。それでも、どれほど印象的に見えたとしても、デ・ラ・ホーヤは、いま多くの人々がクロフォードと比較している男──つまりメイウェザーほど鋭くも支配的でもなかったと考えている。
「フロイド・メイウェザーはカネロをもてあそんだ」デ・ラ・ホーヤは続けた。「文字通り、遊ぶように試合を支配したんだ。」