英国ボクシング管理委員会(BBBofC)は、マンチェスターで行われたデビッド・アデレイ対ジーミー・チケバ戦の物議を醸した結末について、水曜日に協議を行う予定だ。
この試合は、ジョー・ジョイスがフィリップ・フルゴビッチに敗れた興行のアンダーカードとして、Co-opライブ・アリーナで開催され、アデレイが第6ラウンド55秒でストップ勝ちを記録し、英国ヘビー級王座を獲得した。
しかし、アデレイの決定打となった左フックがレフェリーのロン・カーニーによる「ブレイク(離れて)」の指示の後に放たれたように見えたこと、さらにはクリンチの最中にカーニーがチケバの片手を動かしていたことから、チケバ陣営は激しく抗議。ダウン後、チケバはカウントに立ち上がったものの、その直後の連打で試合は止められた。
試合直後に『ザ・リング・マガジン』のインタビューに応じたチケバのプロモーター、ベン・シャロームは「これは私のキャリアの中でも最も恥ずべき光景の一つだ……この結果は覆されなければならない」と怒りを露わにした。
BBBofCの書記であるロバート・スミス氏は『ザ・リング』に対し、現在のところチケバ陣営やボクサー側から正式な抗議は届いていないとしつつも、水曜日の会議でこの件を正式に審議し、対応を決定すると明かしている。
「今のところ、正式な控訴や申し立ては届いていないが、いずれ提出されるだろうと予想している。私自身、関係したレフェリーや会場にいた関係者から情報を集めている最中だ。会長も現場にいたので、彼とも後ほど話をする予定だ」とスミス氏は月曜朝に語った。
「水曜日に理事会の定例会議があり、その場でこの問題について正式に審議される。そこで今後の方針が決定されることになるだろう。」
この勝利により、アデレイはファビオ・ワードリーが返上した英国ヘビー級王座を獲得し、戦績を14勝1敗(13KO)とした。一方のチケバは8勝2敗(5KO)となり、2敗ともにKO負けとなっている。