ダニー・ガルシアはボクシング界の頂点に立ち、2階級で世界タイトルを獲得してきた。
いまやキャリアの終わりが近づきつつある中、彼は自らのプロモーションを通じて新たなスターを育成することに力を注いでいる。ガルシアはスウィフト・プロモーションズの名の下で、10月18日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで自身最大規模の興行を開催し、メインイベントではダニエル・ゴンザレスと対戦する。この試合はMillions.coで配信される予定である。
「世界チャンピオンになるのが夢だった」とガルシアは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「他の選手をプロモートすること、選手たちに舞台を与えること、彼らを育て上げて夢を実現させることも夢だった。要はそういうことだ。選手の顔に笑顔を与え、チャンピオンを作り出そうと最善を尽くす。なぜなら、自分がその感覚を知っているからだ。トップに立ったときの気持ちを知っている。アル・ヘイモンが自分を助けてくれたように、誰かを助けたいと思う」
「相手を過小評価することはできない」とガルシアは語った。「彼にとっては一世一代のチャンスだ。自分は品格あるダニー・ガルシアの心構えで臨まなければならない。殺気と闘志を持って全力を尽くすんだ。モチベーションが下がる理由は何一つない。これは自分のショーだ。スウィフト・プロモーションズ、俺がプロモーターであり、ボスなんだ。何に挑んでいるかはわかっているし、すべてが自分をその日に王者にさせるための原動力となっている」
元スーパーライト級とウェルター級の2階級王者であるガルシア(37勝4敗、21KO)は2024年にスウィフト・プロモーションズを立ち上げ、10月18日の興行に向けて小規模な大会を重ねてきた。彼の所属選手であり、今回アンダーカードで登場するのは、2021年パンアメリカン競技大会王者のクインシー・ウィリアムズ(5戦5勝5KO)、クリスティアン・カンジェロージ(11戦全勝5KO)、マシュー・ゴンザレス(15勝1敗1分10KO)らである。また、アリゾナ州フェニックス出身の16歳、デビッド・ガルシア(4勝無敗3KO)もプロモートしている。
選手とプロモーターの二足のわらじも、ガルシアにとって問題ではない。クイーンズ出身のゴンザレスとの対戦に全力を注いでいるからである。
「いまはすべて準備が整っている」とガルシアは語った。「プロモーターとしては、会場の照明がちゃんと点いているかを確認しなければならない。照明がついていなかった試合に行ったことがあるからな。すべて整っている。全員がマッチアップ済みだ。すべて用意はできている。だから今やるべきことは、ファイターとして集中することだけだ」
10月18日の興行は、ガルシアにとって様々な意味で大きな節目となる。スウィフト・プロモーションズ最大のイベントであると同時に、彼がバークレイズ・センターで戦う最後の試合となるからである。ガルシアはこの会場で7勝2敗(3KO)を記録しており、その中には元世界王者ラモント・ピーターソン、ポーリー・マリナッジ、ザブ・ジュダー、そして国際ボクシング殿堂入りのエリック・モラレスに対する勝利も含まれている。
「バークレイズ・センターは間違いなく自分にとってボクシングのホームである」とガルシアは語った。「あの場所には特別なものがある。いつも言っているが、あそこは最高のアリーナだ。特別な雰囲気があるんだ。まるで一目惚れのようだった」