ダニエル・デュボアは、タイソン・フューリーとの24ラウンドが
リング誌王者オレクサンドル・ウシクを「疲弊させた」と考え、7月19日の試合で彼を一夜にして老け込ませると誓った。
ロンドン出身の27歳でIBF王座を保持するデュボアは、来月ウェンブリー・スタジアムで行われる全ベルトをかけたウシクとの再戦に向けて、現在厳しいキャンプを積んでいる。
そしてデュボアは、2023年にヴロツワフ・スタジアムで行われた初対決で9ラウンド終盤にTKO負けを喫したWBA、WBC、WBO王者ウシクへのリベンジに燃えている。
あの夜以来、多くの出来事があった。デュボアは立ち直り、ジャレル・ミラー、
フィリプ・フルゴビッチ、そして
アンソニー・ジョシュアという注目度の高い3人を相手にストップ勝ちを収め、キャリア最高の3勝を記録した。
一方のウシクは、フューリーと2度対戦。2024年5月にリヤドで行われた初戦でスプリット判定勝ちを収めて無敗のヘビー級統一王者となり、7カ月後のリマッチでは圧巻のユナニマス判定勝ちを収めた。
しかしながら、ウクライナの偉大な王者も現在38歳であり、デュボアはフューリーとのあの2晩の戦いが彼のピークを削ったのではないかと考えている。
「彼は少し疲れていると思う」とクイーンズベリー・プロモーションズのインタビューで語った。
「フューリーとの2試合も、自分との試合も、その他のすべての試合も、彼から少しずつ何かを奪ってきた。そろそろ彼はその高みから引きずり降ろされる準備ができていると思う。彼は誇り高い男だが、誰にでもその時は来るんだ。」
「自分がやるべきことはわかっている。それは試合の夜に彼を老け込ませることだ。ひと晩で相手を老け込ませることができるんだ。今回は手加減せず、迷わず一気に仕留める。まさに爆弾を投下するように戦うつもりだ。」
「ジムではレベルアップしていて、みんながこれまで以上に自分を追い込んでいる。今のところ特に大きなストレスは感じていない。まだトレーニングや集中、スパーリングを積む時間があり、その後で一気に相手を仕留めるつもりだ。すべては試合の夜にうまく噛み合うだろう。」
前回のウェンブリーでの試合ではジョシュアを5回KOで下したデュボアは、史上初めてナショナルスタジアムで連続2度のメインイベントを務めるボクサーとなる。
現王者(22勝2敗、21KO)で
ザ・リング・マガジンのランキングではウシクとフューリーに次ぐ2位の彼は、北ロンドンの練習拠点からウェンブリーの大アーチを望むことができる。そして、同じ場所で英国初の“四団体統一王者”になることが運命だと信じている。
彼は「物事には必然があって、起こるべきことが起こるんだ。前回と同じくウェンブリーでそれを成し遂げ、さらに良い結果を出したい」と言い加えた。
「ジョシュア戦のとき、リングウォークが始まって現実味を帯びた瞬間、緊張はなかった。負けるわけにはいかない、負けるのは拒否する、ここにいるんだ。
「今はそのときよりも確信が強い。それが大きな違いであり、計り知れないほどの差を生む。信念と呼んでもいいし、何でもいいが、今はそれを持っていると思う。
「皆がショーを見たいなら、俺が見せてやるよ。」