7月にロンドンで開催予定のダニエル・デュボアとの対戦候補として、オレクサンドル・ウシク、デレック・チゾラに加え、謎の「第3のヘビー級」が新たに浮上している。
IBF世界ヘビー級王者であるデュボアは、昨年9月21日にウェンブリー・スタジアムでアンソニー・ジョシュアを5ラウンドで沈めて以来、試合から遠ざかっている。
当初は、2月22日にリヤドでジョセフ・パーカーとの防衛戦を行う予定であったが、体調不良により出場を辞退。しかし、このたび7月にリング復帰することが正式に発表された。
対戦相手としては、『The Ring』誌王者でありWBA、WBO、WBCの各タイトルも保持するウシクとの統一戦、もしくはチゾラとの試合が有力とされていた。
41歳のフィンチリー出身のチゾラは、IBFから義務挑戦者に指名されており、もしデュボアがウシクとの統一戦を合意できなければ、ベルトを守るためにはチゾラとの対戦を避けられない状況にある。
しかしながら、デュボアのプロモーターであるフランク・ウォーレンは、『ザ・リング・マガジン』誌に対して、現在交渉中の対戦候補は3人であることを明かした。試合会場はウェンブリー・スタジアム、またはトッテナム・ホットスパー・スタジアムが予定されている。
「ダニエルは確実に7月に試合をする。しかし、誰と戦うかを今まさに調整中だ」とウォーレンは語る。
ウシクとチゾラの一騎打ちかという問いに対し、彼は次のように答えた。「実は3人の中からの選択だ。ただ、今その名前は明かさない。」
「来週あたりには決定することを願っている。」
契約上ジョシュアとの再戦も以前は噂されており、デュボアに敗れたものの、ジョシュアは依然としてIBFランキングで5位に位置している。なお、若手有望株であるモーゼス・イタウマは現在IBF9位につけており、5月24日にグラスゴーでの試合が予定されている。
一方で、ウォーレンは第3の候補について明言を避けたが、49歳のウラジミール・クリチコがIBFタイトルを9年間保持していた過去を踏まえても、今回の試合での劇的な復帰は「除外される」と明言した。
また、世界タイトル戦から7年以上遠ざかっているジョセフ・パーカーも候補に挙がる可能性はあるが、ニュージーランド出身のパーカーはIBFランキングのトップ15に入っていない。