UFC社長兼CEOのダナ・ホワイトは、TKOグループの新部門「ズッファ・ボクシング」の立ち上げにより、“スウィート・サイエンス”の世界でも正式に影響力を持つ存在となった。
ズッファ・ボクシングは、
今後5年間で年間12興行、さらに年最大4つのビッグファイトを開催する計画を立てている。
ホワイトは、9月13日にラスベガスで予定されている
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のプロモーションのため、日曜日にニューヨークで行われたファナティクス・フェストに登壇した。
記者会見が始まる前、ホワイトはボクシング界を代表するプロモーターたちとの今後の連携について自身の見解を述べた。
「エディ・ハーンやフランク・ウォーレン、それにこの業界にいる他の多くの人物たちのことは本当に好きだ」とホワイトは記者団に語った。「彼らはこれまで通り自分たちのやるべきことを続けるし、我々も我々のやることをやるだけだ。ライバル関係だとは思っていない。一部の人物たちとは良好な関係を築いているし、オスカー・デ・ラ・ホーヤやボブ・アラムのような“イカれた連中”もいるがね。
俺はいつも通りのやり方で進んでいく。我々は前に進む。我々は基本的に、やると決めたことはすべて実行してきたし、実現してきた。誰かをライバル視したり、誰かを潰そうなんて考えていない。ボクシング業界では人間関係がうまくいかないことが多いが、それでも彼らは自分たちのビジネスを続けるだろうし、我々も我々のビジネスをやっていく」
ホワイトは長年にわたりアラムやデ・ラ・ホーヤと激しく対立し、互いにタブロイド紙向けの罵り合いを繰り返してきた。
ホワイトは以前アラムのことを「スポーツ界で最悪のクソ野郎」と呼び、アラムはホワイトを「独占主義者」と非難し、その「カウボーイ的な振る舞い」を批判してきた。
また、ホワイトとデ・ラ・ホーヤの間でも激しい言葉の応酬が続いており、ホワイトは「コカイン中毒者、オスカー・デ・ラ・ウィアード」と揶揄。一方、殿堂入りボクサーであるデ・ラ・ホーヤも最近ではSNS上でホワイトに対し「反撃」と称して皮肉を浴びせている。
今月初め、デ・ラ・ホーヤは「カネロ対クロフォード戦が、同日サンアントニオで開催されるUFCノーチェに配慮して昼間に行われる」という噂を流した。
しかしその後、ダナ・ホワイトとトゥルキ・アル・シェイクの両者がこの誤った主張を否定。Netflixで配信されるボクシングイベントはアメリカ国内の
プライムタイムに開催され、
UFCのメインイベントと時間が重なることはないと明言した。Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagram:@ManoukAkopyan をフォロー。