テレンス・クロフォードははっきりと伝えたい──「自分をメイウェザーと比べるな」。

今月、クロフォード（42勝0敗、31KO）がカネロ・アルバレスを破りスーパーミドル級4団体統一王者となったあと、大きな論点のひとつは、彼のキャリア実績が5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとどう比較されるかだった。

アルバレス（63勝3敗2分、39KO）は、両者に敗れているが、3階級で統一を果たしたクロフォードについて「メイウェザーよりずっと上だ」と語った。

「なあ、聞いてくれ。あの人はGOATだ。[メイウェザーは]史上最高の一人だ」クロフォードは *4th&1 With Cam Newton* で語った。

「自分はメイウェザーに最大限の敬意を持っている。彼と自分を比べるなんて絶対にしない。彼は彼の時代の最高であり、自分は自分の時代の最高だ。特に我々の仲間がなぜそんなにメイウェザーを叩くのか理解できない。彼は僕たちのために多くの歴史を作った。自分がここに立てているのも彼が道を切り開いてくれたからだ。リング外でも、仕事への姿勢やハードワーク、献身といった面で、自分は彼から数えきれないほどの刺激を受けてきた。」

「なぜ多くの人たち、いやほとんどの人たちが、彼のキャリアを貶めたり、俺に『メイウェザーを倒せるか？』みたいなことを言わせようとしたり、いつも俺たちを比較しようとするのか分からない。」

メイウェザーはクロフォードより10歳年上で、両者の華やかなキャリアが交差することはなかった。

メイウェザーは2017年8月、コナー・マクレガーをKOで下したのを最後に、ウェルター級でプロのリングを去った。クロフォードはその1週間前、スーパーライト級で4団体統一を達成していた。

クロフォードがウェルター級デビューを果たしたのは2018年6月。ジェフ・ホーンを9回TKOで下し、WBO王座を獲得したときだった。

現在クロフォードは『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンドランキングで1位に位置している。

Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X （旧Twitter）およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。