テレンス・クロフォードとエロール・スペンス・ジュニアは、永遠に結びつけられる存在だ。

2023年、長年の対立を経て、ついに両者はわだかまりを捨てて対戦に合意した。クロフォードがウェルター級のWBOタイトルを保持し、スペンスが残る主要3団体のベルトを手にしていたことで、彼らの王座統一戦は世界中が待ち望んだ一戦となった。

しかし結果的に、大方の予想が五分五分と見ていたにもかかわらず、クロフォード（41勝0敗、31KO）は序盤から圧倒し、最終的に9ラウンドでスペンスをストップした。その後、スペンスは姿を消し、人々の記憶からも薄れつつある。復帰するのか？誰にもわからない。だがクロフォードによれば、ボクシング界の「天国」殿堂入りを目指すなら、スペンスは復帰する必要があるという。

「俺は今すぐ引退しても殿堂入りできる」とクロフォードは「Pound 4 Pound with Kamaru & Henry」で語った。「彼にはできない。俺が成し遂げてきたことを、彼はいまだに成し遂げようとしている段階だ」

スペンス（28勝1敗、22KO）はここ数年、状況が悪化している。敗北直後、元トレーナーのデリック・ジェームズに訴えられ、法廷に立たされた。スティーブン“ブレッドマン”エドワーズやロイ・ジョーンズ・ジュニアを新たなセコンドに迎える可能性も示唆していたが、これまでのところ話は進展していない。また、元統一王者は154ポンドへの転級もほのめかし、「増量すればまるで新しい自分になれる」と語っていた。それでも、ファンは彼の復帰を待ち続けている。

クロフォードがスペンスの経歴を見直すたびに、彼はただ首を振るしかない。そのキャリアは決して失望的なものではないが、殿堂とは「偉大な者たちの地」であり、「非常に優れた者たちの地」ではない――少なくともクロフォードの見解ではそうだ。

「彼はひとつの階級でしか戦っていないし、すでに“ウェイト・ブリー”って呼ばれてたくらいだ。正直なところ、今の実績で殿堂入りできるかどうかはわからないよ」