ロサンゼルス — カネロ・アルバレスは、4年前にスーパーミドル級で4団体統一を達成した際、誰もが認めるパウンド・フォー・パウンドの王者とされていた。
2021年には、カレブ・プラント、ビリー・ジョー・サンダース、アヴニ・イルディリムにノックアウト勝ちし、「年間最優秀選手賞」を受賞した。
しかし、アルバレスはそれ以来、ストップ勝利を挙げていない。
直近の5試合では、ゲンナジー・ゴロフキン、ジョン・ライダー、ジャーメル・チャーロ、ハイメ・ムンギア、エドガー・ベルランガに対し、いずれも判定での勝利を収めている。
アルバレス(62勝2敗2分〔39KO〕)は、直近の4試合でダウンを奪ってはいるものの、試合を最終ラウンドまでに終わらせることはできていない。
テレンス・クロフォードは、5月3日のDAZN PPVでカネロ・アルバレスがウィリアム・スカルをクリアすれば、9月にリヤド・シーズンのメインイベントでカネロと対戦する予定となっている。そしてクロフォードは、自分こそが、ここ最近“仕事モード”に終始しているカネロに再び火をつけるための理想的な相手だと信じている。
「カネロはここ最近の試合でかなりセーブしている」とクロフォードは『リング』誌のロングインタビューで語った。「彼自身、あまりモチベーションが上がらない相手ばかりだったんじゃないかと思う。ムンギア戦なんかでは、彼をある程度立てていたと思う。本気を出せばもっとダメージを与えられたけど、ムンギアへのリスペクトがあったから、そこまでやりたくなかったんだと思う。
ベルランガ戦については、まああんなもんだろう。支配的な試合を見せたけど、特に何かをやる必要は感じてなかった。チャーロ戦では、チャーロが動き回っていた。カネロは全ラウンド取ったけど、わざわざ追い詰めて叩きのめす必要はないと思ったんだろう。
でも、俺とやるときは、今までで一番のカネロを引き出すことになるはずだよ。」
カネロ・アルバレスと同様に、テレンス・クロフォード(41勝0敗〔31KO〕)も4階級制覇王者であり、これまでに135、140、147、154ポンドでタイトルを獲得している。一方のアルバレスは、154、160、168、175ポンドで世界タイトルを手にしてきた。
アルバレスの対戦候補が枯渇しつつある中で、クロフォードは無敗の戦績を懸け、自らの“歴代最強”候補としての評価をさらに高めようとしている。
「運命の試合というのは、必ず実現するものさ」とクロフォードは語った。「どうやって決まったかなんて、俺はあまり気にしない。重要なのは、実際に試合が行われるということ。これはお互いにとってチャレンジだ。多くの人が俺がこのチャンスを手にしたことに対して怒っている。自分の個人的な理由で、俺にその機会を与えたくないんだ。でも、俺に起こるべきことは必ず起こる。それだけさ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』のリードライター。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan で連絡可能。