ロンドン(イングランド)――金曜朝の計量では、
クリス・ユーバンク・ジュニアと
コナー・ベンの両者が問題なくリミットをクリアし、土曜の対決へ向けて“計量騒動”は一切起きなかった。
しかし、意外な展開としてスケールに乗った際、わずかに重かったのはベンのほうだった。
初戦で計量をクリアできなかったユーバンク・ジュニア(35勝3敗、25KO)は、今回は160ポンドのリミットを大きく下回る159.1ポンドで計量を終えた。一方のベンは159.3ポンドだった。
金曜の計量を終え、次に注目されるのは土曜朝の“第2計量”だ。両者は、契約上のリハイドレーション条項に従い、ミドル級の160ポンドから10ポンド以上増やすことを禁じられている。
「コナーは素晴らしかった、見事だった」と、ベンのプロモーターであるエディ・ハーンは
「ザ・リング・マガジン」に語った。「ただ、前回よりもかなり重くなっている。
今回のトレーニングキャンプで身体がしっかり作られたんだ。二人ともコンディションは抜群だ。」
初戦の前日計量では一悶着があった。ユーバンク・ジュニアが160ポンドのリミットをわずか0.05ポンド超過したのだ。契約条項に従い、彼はファイトマネーから37万5,000ポンドの罰金を科され、ベンは後にその金でロールスロイスを買ったと明かしている。
ただしユーバンクは、試合当日の朝に行われた第2計量ではリミット内に収め、169.4ポンドで計量をクリアした。一方、ベンは2回目の計量で165ポンドだった。
試合週月曜夕方に行われた初のフェイスオフで、ベンはユーバンクに対し、また体重超過してくれれば“思わぬ臨時収入”を受け取れると期待していると伝えていた──しかし金曜朝は、そうはならなかった。
ドバイでブライアン“ボマック”マッキンタイアの指導を受けたトレーニングキャンプを終えたブライトン出身の36歳は、ロンドン東部ストラトフォード・ホテルの中二階に設けられたカーテンで仕切られた計量スペースで、予想外に軽い体重を示した。
初戦で156.5ポンドだった29歳のベンにとって、今回の159.3ポンドは自己最高体重となる。彼は今回が2度目で最後のミドル級戦になると主張している。
9月に「ザ・リング・マガジン」に語ったように、ベンはむしろウェルター級へ戻り、WBC王者マリオ・バリオスへの挑戦権を狙っている。
まず土曜夜、彼はトッテナム・ホットスパー・スタジアムに戻り、ユーバンクへの雪辱を狙う。初戦から約7カ月、
3人のジャッジがいずれも116-112でユーバンクに採点したあの敗北以来の再戦となる。
そして両者は、『The Ring: Finished Business』大会のメインイベントで再び相まみえる。大会はDAZN PPVで東部時間午前11時45分/グリニッジ標準時午後4時45分からライブ配信される。