彼が10連続ノックアウトを記録するずっと前から、井上尚弥はすでに自身の驚異的なキャリアの次の一歩を計画していた。
無敗の4階級制覇王者であり現ザ・リング・マガジン認定および4団体統一スーパーバンタム級王者である井上は、金曜日の試合を終え、待望のアメリカ再登場が決定する。井上(29勝0敗、26KO)は、東京・有明アリーナでキム・イェジュンを4ラウンドKOで下す。
この勝利により、ザ・リング・マガジンパウンド・フォー・パウンド2位の井上は、数カ月前から計画していた通り、この春にラスベガスでメインイベントを飾ることができる見通しとなる。
「どんな相手にも勝つことを想定して厳しいトレーニングを積んでいるので、前もって計画することができる」と井上はザ・リング・マガジンに語る。「だから、4月末か5月にアメリカへ戻る予定を立てている。それを楽しみにしていて、その後2025年にサウジアラビアで3戦目を行うつもりだ。」
キム(21勝3敗2分、13KO)に対する勝利は、井上にとってホームでの9連勝目となる。
アメリカへの再登場は、過去2戦と同様にラスベガスでの開催が予定されており、井上にとっては馴染みのある地となる。前回は2021年6月、IBFおよびWBAバンタム級タイトルを防衛するためにマイケル・ダスマリナスを3ラウンドKOで下した。
この試合は、2020年10月に行われたジェイソン・モロニー(当時21勝1敗、現在RING誌バンタム級7位)との7ラウンドKO勝利の8カ月後に行われた。モロニー戦はパンデミック下で無観客で行われたMGMグランド内の「バブル」で開催されたESPN中継のTOP RANKイベントだった。
ダスマリナス(当時30勝2敗1分)との試合は、観客を入れてバージン・ホテルズ・ラスベガスで行われたが、会場規模の関係で親密な雰囲気の中での試合となった。
井上の今回のアメリカ再登場にはすでに高い期待が寄せられている。彼はザ・リング・マガジン認定王座および4団体統一スーパーバンタム級タイトルを、メキシコのアラン・デビッド・ピカソ(31勝0敗1分、17KO/同階級RING誌5位)に対して防衛する予定となっている。正確な日程は未定だが、4月下旬にMGMグランド・ガーデン・アリーナでの開催が目標とされている。
「2025年は、他の国々で試合をする年になる」と井上は今回の勝利後にファンへ語る。「次はラスベガスという街で素晴らしい試合を見せるつもりだ。今年はラスベガスとサウジアラビアでの試合を予定している。世界中を巡るこの旅を、どうか応援してほしい。」
Jake Donovan はザ・リング・マガジンのアメリカチームの一員である。
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