クリス・ユーバンク・ジュニアは「ザ・リング・マガジン」に対し、コナー・ベンに卵を使って平手打ちした件で英国ボクシング管理委員会(BBBofC)から10万ポンドの罰金を科されたことで正直困惑していることについて語った。
この出来事は、2月にマンチェスターで行われたユーバンク・ジュニアとベンの記者会見の場で発生し、イギリス中の新聞の一面と裏面を飾るほどの話題となった。ステージ上では乱闘寸前の騒ぎとなり、両者はセキュリティによって引き離される事態となった。
両者は、「ザ・リング・マガジン」の初のボクシングイベント『FATAL FURY: City of the Wolves』で激突する。試合は4月26日、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われる予定だ。
10万ポンドの罰金処分を知らされたとき、ユーバンク・ジュニアは戸惑いを隠せなかったという。彼は、自分よりもはるかに悪質なことをしたのに、もっと軽い罰金で済んでいるボクサーを何人も知っていることを告白した。
「間違いなく異常な金額だよ」とユーバンク・ジュニアは「ザ・リング・マガジン」に語った。
「俺よりもはるかに悪質なことをしたのに、もっと軽い罰金で済んでいる選手は何人もいる。だから、あの金額を見たときは正直“困惑”しかなかったね。」
(BBBofC)は声明の中で次のように発表した。
「英国ボクシング管理委員会の理事による審問の結果、2025年4月26日に予定されているクリス・ユーバンク・ジュニア 対 コナー・ベン戦に向けたマンチェスターでの記者会見における行為について、ユーバンク・ジュニアは規定25条(不品行)に違反したと認定された。」
「そのため、理事会はクリス・ユーバンク・ジュニアに対し、10万ポンドの罰金を科すことを決定した。」
罰金のニュースが報じられた後、ユーバンク・ジュニアはX(旧Twitter)で「あの卵ビンタは一銭の価値もあった」と投稿。それについて、今でも気持ちは変わらないと語っている。
「俺がやったのは、ただの“卵ビンタ”じゃない。あれは意思表示なんだ。象徴なんだ。つまり、“ズルをすれば、必ず暴かれる”ってことを、ボクシング界全体、そして世界中に示すための行動だった」と彼は言い加えた。
「あの行動を通じて子どもたちに送ったメッセージ――あれは何ものにも代えがたい価値があるんだ。」