クリス・ユーバンク・ジュニアは、コナー・ベンに卵を叩きつけた行為に対して科された10万ポンド(約1,900万円)の罰金を無効にするよう、英国ボクシング統括委員会(BBBofC)に対して異議申し立てを行ったことで、その罰金額がさらに増額される可能性がある。
ユーバンク・ジュニア(34勝3敗、25KO)は2月、マンチェスターで行われたベン(23勝無敗、14KO)との記者会見でポケットから卵を取り出し、それを相手の顔に叩きつけるという騒動を起こし、ステージ上は騒然となり警備によって制止された。
両者は、来週4月26日、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで対決する予定であり、これはザ・リング誌と『餓狼伝説 City of the Wolves』を制作するSNK Gamesとの初の共催イベントとなる。
ユーバンク・ジュニアの卵による挑発行為を受け、BBBofCは規則第25条(非行)に違反したとして彼に10万ポンドの罰金を科した。
35歳のユーバンク・ジュニアは、ザ・リング誌のインタビューで、求められた罰金額に困惑した様子を見せ、「自分よりも酷いことをして、もっと軽い罰金で済んだ選手もいる」と指摘した。
ユーバンク・ジュニアは正式に異議申し立ての手続きを進めているが、BBBofCのロバート・スミス事務総長は、もし異議が退けられれば罰金が増額される可能性があると語っている。
「異議申し立ては行われます」とスミス氏はtalkSPORTに語った。「罰金は減額される可能性もありますが、逆に増額される可能性もあります。
審理は完全に独立した上訴審理官によって行われます。彼らはBBBofCに所属しているものの、統括委員会そのものではありません。
審問は6月に予定されています。ユーバンク氏が『罰金は重すぎる』と主張していることをもとに、彼らが判断を下します。
私は今回の罰金額は妥当だと考えています。」
ユーバンク・ジュニアとベンは当初、2022年10月に対戦する予定だったが、ベンが禁止薬物クロミフェンでVADAによる2度のドーピング検査に陽性反応を示し、試合は中止となった。
なお、ユーバンク・ジュニアが今回卵を使った行動に出たのは、WBCが「ベンの陽性反応は卵の過剰摂取による可能性がある」との見解を示したことを皮肉ったものである。