クリス・ユーバンク・ジュニアが、先月マンチェスターで行われた記者会見でコナー・ベンの顔に卵を叩きつけた行為により、英国ボクシング管理委員会「BBBofC」から£100,000の罰金を科されたことが確認された。
「英国ボクシング管理委員会の理事による審問の結果、クリス・ユーバンク・ジュニアは規則25・不品行に違反したと認定された。これは2025年4月26日に予定されているクリス・ユーバンク・ジュニア vs コナー・ベン戦のマンチェスターでの記者会見における行動によるものだ」とBBBofCの声明には記されている。
「これにより、理事会はクリス・ユーバンク・ジュニアに対し£100,000の罰金を科すことを決定した」
ユーバンク・ジュニア「34勝3敗・25KO」とベン「23勝0敗・14KO」は、4月26日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われるミドル級のビッグマッチで対戦予定。このイベントはザ・リング・マガジンがSNK Games「対戦格闘ゲーム『Fatal Fury: City of the Wolves』の開発元」と共同でプロモートする。
この試合は、35年前に彼らの父であるクリス・ユーバンク・シニアとナイジェル・ベンが1990年代に繰り広げた壮絶なミドル級&スーパーミドル級タイトル戦の因縁を受け継ぐものでもある。
両者はもともと2022年10月に対戦予定だったが、ベンがVADA「自主的ドーピング防止協会」による試合前のドーピング検査で2回陽性となり、試合が中止された。彼の体内から検出された禁止薬物はクロミフェンだった。
しかし、28歳のベンの暫定出場停止処分はすでに解除され、その後米国で2試合をこなした後、英国での試合が正式に認められた。
ベンのドーピング検査陽性は「卵の過剰摂取が原因だった」と主張されていた。これを受けて、ユーバンク・ジュニアは記者会見で卵を使ったパフォーマンスに出た。
このエッグ・スラップにより、ステージ上は大混乱となり、両者はセキュリティによって引き離された。その後、ユーバンク・ジュニアは自身のソーシャルメディア上でもベンを挑発し、「アイツのドーピング検査2回の失敗は卵のせいだって? なら、オレがアイツを卵で汚染してやったぜ」と投稿し、因縁をさらに深めている。