しかし、彼は軽量級にも少し特別な思い入れを持っている。スピード、技術、そして今回のようなストーリー性が、チソラの心をつかんでいるのだ。
歯に衣着せぬ発言で知られるイギリスのヘビー級ボクサーであるチソラは、金曜の夜、タイムズスクエアのリングサイドに腰を下ろし、
デビン・ヘイニーが1年ぶりに復帰する姿を見届けた。
ホセ・ラミレス戦でのデビン・ヘイニーのパフォーマンスには賛否両論があった。
ヘイニーが動きながら勝利を収めるスタイルに対し、ボクシング界の多くの層が楽しめなかったようだ。12ラウンドを通して試合展開には大きな動きが少なく、
ヘイニーが判定で勝利を収めたものの、彼の代名詞でもあるジャブは過去ほど多用されなかった。
ヘイニー(32勝0敗、15KO、1無効試合)がホセ・ラミレス(29勝3敗、18KO)相手にほぼ全ラウンドを支配する姿を見た後、チソラはヘイニーへの批判に異を唱えた。批判の声が大きい中で、元ライト級4団体統一王者のヘイニーに対して、チソラは「これまでと変わらぬ素晴らしい出来だった」と感銘を受けた。
「これがボクシングってやつだ」とチソラは『ザ・リング・マガジン』に語った。「ああいうボクシングを続ければ、彼はまた統一王者になるよ」
144ポンド契約でラミレスと戦ったヘイニーは、ウェルター級への転級を目前に控えており、今後の進路を見極めようとしている。
次戦は
ライアン・ガルシアとの再戦が予定されていたが、ガルシアは金曜夜のメインイベントでロランド“ローリー”ロメロに敗れ、約束を果たせなかった。
それでも、ヘイニーには多くの選択肢が残されており、相手が再びガルシアになる可能性もゼロではない。次戦の計画が明らかになるとき、チソラは、今回ラミレス戦で見せたヘイニーの姿よりもさらに進化した姿を今後見られると信じている。
「彼はこれからどんどん良くなっていく」とチソラは語った。