ラスベガス ―― ブルース「シュシュ」キャリントンがエンリケ・ビバスをどれほど真剣に捉えているかは、金曜日の午後にはっきりと表れていた。
ブルックリン出身のフェザー級コンテンダーであるキャリントンは、ラスベガスのファウンテンブルーでの計量後、ビバスを鋭く見据えていた。キャリントン(14勝0敗、8KO)は、126ポンド級の世界タイトル挑戦が目前に迫っていることを自覚しており、経験豊富な相手を決して侮ることはできない。
ビバスはプロとして3敗しているが、これまで一度もノックアウトやTKOで敗れたことはない。カリフォルニア州モンテベロ出身の30歳、ビバス(23勝3敗、12KO)は、これまでフェザー級の有力選手ルーベン・ビラ(当時16勝0敗)、エドゥアルド・バエス(当時20勝2敗2分)、ジョエト・ゴンザレス(当時25勝3敗)にのみ判定で敗れている。
「彼がトップレベルの相手と戦ってきたことは知っている」とキャリントンは『ザ・リング・マガジン』に語った。「エドゥアルド・バエスとも戦ったし、ジョエト・ゴンザレス、ルーベン・ビラともやっている。そしてそのクラスの選手たちにしか負けていない。だから、俺は絶対に油断していない。むしろ、彼に楽勝できれば、『シュシュは別次元だ』と思わせるような試合になると思っている。」
キャリントン対ビバス戦は、ファウンテンブルーのBleuLiveシアターで行われるミカエラ・メイヤー対サンディ・ライアン戦のアンダーカードとして、ESPN+で配信される。
メイヤー対ライアンのアンダーカードは、東部時間午後7時(太平洋時間午後4時)に開始予定であり、ESPNによるダブルヘッダー本戦は午後10時(太平洋時間午後7時)に始まる。
ビバスにKO勝利すれば、キャリントンのフェザー級内での評価はさらに高まるだろう。すでにキャリントンはWBCおよびWBOでランキング1位、WBAでは2位、IBFで4位、『ザ・リング』誌では8位にランクインしている。
「彼は非常に打たれ強い選手だ」とキャリントンは述べた。「一度もKOされたことがない。多くのパンチを放ち、スタミナもあり、プレッシャーをかけてくるタイプ。俺とチームはその点に注目して準備してきた。彼のスタミナに負けないどころか、さらに上回るつもりだ。俺の方が明らかにテクニックも多く持っていて、様々なトリックや戦術の引き出しも豊富だ。試合へのアプローチも違うし、それが俺の優位性になる。」
キャリントン対ビバス戦はWBCの挑戦者決定戦であり、キャリントンが勝利すれば、新王者スティーブン・フルトンへの指名挑戦者となる可能性が高い。
フィラデルフィア出身のフルトン(23勝1敗、8KO)は、2月1日にT-モバイル・アリーナで行われたブランドン・フィゲロア(25勝2敗1分、19KO)との12回戦リマッチにて判定勝ちを収めたが、現時点で次戦は未定である。一方、メキシコ出身のラファエル・エスピノーサ(26勝0敗、22KO)は、5月4日に同じくT-モバイル・アリーナで開催される井上尚弥対ラモン・カルデナス戦のアンダーカードで、テキサス州フォートワース出身のエドワード・バスケス(17勝2敗、4KO)を相手にWBOフェザー級王座の防衛戦を行う。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@idecboxingで連絡可能。