ラスベガス発――土曜に控える
カネロ・アルバレス対
テレンス・クロフォードの
スーパーファイトは街中の話題を独占している。
水曜には、ファンに向けた公開ワークアウト前の前菜として、「ザ・リング」がブルーミュライブ・シアター(フォンテーヌブロー)で5試合のカードを開催。一般公開され、入場無料で楽しめるイベントとなった。
このファイトフェスティバルは、アレジアント・スタジアムで行われる“メインディッシュ”を盛り上げるための2夜連続イベントの初日を飾るもの。木曜の夜には「ザ・リング」の新シリーズ『The Underdog』も同会場で行われる。
水曜のメインイベントでは、ジュニアミドル級有望株アブドラ・ダルカザンリがコーディ・コボスキを痛めつけ、3回TKO勝利を飾り、観客を沸かせた。
アブドラ・ダルカザンリ(2勝0敗、1KO)はアベル・サンチェスに師事し、元カネロのスパーリングパートナーとしても知られる24歳。昨年12月にプロデビューしたばかりだが、この日は序盤からコーディ・コボスキ(4勝3敗、4KO)を圧倒。3回1分23秒、レフェリーのロバート・ホイルが試合をストップした。
セミファイナルでは、ライトヘビー級の有望株
ベック・ヌルマガンベットがスティーブン・サンプターを3回TKOで下す圧勝劇を披露。
サウスポーのヌルマガンベット(15勝無敗、13KO/27歳)は2回途中に左フックでダウンを奪った。サンプター(11勝2敗1分、9KO)はグローブをついて立ち上がったものの、その後もダメージを重ねて鼻を破壊される。3回にはヌルマガンベットが一方的に攻め立て、サンプターは防戦一方。4回開始前にリングドクターがチェックしたが、最終的にサンプター陣営が棄権を選択した。
その他の試合では、スーパーミドル級8回戦でブライアン・レオン(9勝無敗、7KO)がデボンテ・マクドナルド(8勝6敗、2KO)にユナニマス判定勝ち。序盤はマクドナルドが健闘したが、後半にレオンがギアを上げて主導権を奪い、最終スコアは80-71、80-72、80-72。
ヘビー級では、ヨアンディ・トイラック(3勝0敗1分、3KO)とスカイラー・レイシー(8勝1敗3分、6KO)が6回激闘を繰り広げ、スプリットドロー。採点は59-55でレイシー、もう一人は59-55でトイラック、残る一人は57-57と割れた。
オープニングを飾ったのはフライ級の全力ファイト、ミーキー・タロン(10勝無敗、1KO)対クリスチャン・ロブレス(9勝4敗、4KO)。ジョー・ギャラガーと元世界挑戦者ポール・バトラーの指導を受ける20歳のタロンは、序盤にジャブを突きながら3回に強烈なカウンター右を炸裂させてロブレスをダウンさせる。ロブレスは立ち直ったが、最終6回終了間際に今度は右アッパーで再び倒される。最終的に3者とも59-53でタロンを支持した。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X (旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。