カネロ・アルバレスは、将来的なジェイク・ポール戦に一定の関心を示してはいるものの――。
少なくとも現時点で、2025年に向けた彼の計画は明確だ。
まず、メキシコのスーパースターであるアルバレス(62勝2敗2分、39KO)は、キャリア20年で初めて北米以外で試合を行う。相手は無敗のウィリアム・スカル(23勝0敗、9KO)、開催地はサウジアラビア・リヤド。試合は
DAZN PPVで生中継され、北米のファンにとっては伝統的な“5月5日週末”の試合として、現地時間5月3日午後11時(東部)/午後8時(太平洋)にリングウォークが予定されている。
予定通りにいけば、その次には9月にテレンス・クロフォードとのビッグマッチが控えている。
「自分は常に相手を真剣に受け止めている」と、カネロ・アルバレスはDAZNに語った。「今回も最高の相手と戦うつもりで、100%の状態でトレーニングしている。スカルには豊富なスキルがあり、アマチュア経験も豊富だ。彼らには特有のスタイルがあって、それは簡単ではない。でも、自分はこれまでにあらゆるタイプの選手と戦ってきた。どんなスタイルにも適応できるし、今回も例外ではない。彼はチャンピオンで、自分はもう一度4団体統一を目指している。今の自分にとっては良い相手だと思っている。」
オッズ面では、アルバレスが-3000の大本命、一方でスカルは+1300のアンダードッグと、ドラフトキングスは予想している。
それでもブックメーカーの見立てでは、スカルはジェイク・ポールよりもアルバレスを倒す可能性が高いとされている。今年2月、アルバレスが「リヤド・シーズン」との4試合契約を結ぶ前、ジェイク・ポールとの対戦交渉が報じられた際には、BetOnlineがアルバレスを-4000、ポールを+1400としていた。
「自分のカードをどう切るかってことだよ」と、ジェイク・ポール戦を検討した理由についてアルバレスは語った。「あれは自分にとって“試合”とは呼べない。イベントなんだ。でも、今はその時じゃない。」
「今、自分にはIBFのベルトを取り戻して、2度目のスーパーミドル級4団体統一王者になるチャンスがある(スカル戦)。サウジアラビアに行って、あの地で試合をするというのは、キャリアのこの段階において大きなモチベーションになっている。なぜなら、自分はすでにあらゆることを成し遂げてきたからだ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』のリードライター。X(旧Twitter)およびInstagram:@ManoukAkopyan にて連絡可能。