【ニューヨーク】— 無敗の新星カラム・ウォルシュがセント・パトリックス・デー前夜にアイルランドのファンを歓喜させた。マディソン・スクエア・ガーデンのシアターで行われた試合で、スコットランドのディーン・サザーランドを第1ラウンドで圧巻のノックアウト勝利を収めた。
試合はウォルシュが圧倒した第1ラウンド、2分45秒で決着。コーク出身のウォルシュはWBCコンチネンタル・アメリカズ王座の防衛に成功し、戦績を13勝無敗(11KO)に伸ばした。一方、サザーランドは19勝2敗(7KO)となった。
開始直後から強打を振るった24歳のウォルシュは、相手のサウスポースタイルに動じることはなかった。サザーランドは序盤に強烈なパンチを浴びながらも耐えているように見えたが、ラウンド終盤に放たれた一発の右が試合の流れを一変させた。サザーランドは激しく倒れ、着地の際に脚をひねってしまった。レフェリーのリッキー・ゴンザレスはカウントを必要とせず、即座に試合をストップ。ハリウッドを拠点とするウォルシュは、セント・パトリックス・デーの祝祭を一足早く迎えた。
昨夏にラモント・ローチにTKO負けを喫して以来の復帰戦となったフィアガル・マクローリーは、第4ラウンドにダウンを喫しながらも立ち上がり、10回戦の予定だったジュニア・ライト級の試合でキーナン・カルバハルを第8ラウンドTKOで下した。
試合は荒れた展開となり、反則が頻発した。レフェリーのアーサー・メルカンテ・ジュニアは、アリゾナ出身のカルバハルにクリンチでの減点を科し、一方でアイルランドのマクローリーには相手を2度もキャンバスに投げつけた行為について厳重注意を与えた。
ボクシングの展開ではマクローリーが主導権を握っていたが、第4ラウンドに強烈な右を浴びてダウンを喫した。それでもマクローリーは立ち上がり、ラウンドを乗り切る。第5ラウンドはややスローペースだったが、第6ラウンドから攻勢を強め、第7ラウンドと第8ラウンドでカルバハルをダウンさせた。第8ラウンドのダウンの後、レフェリーのメルカンテ・ジュニアは試合をストップし、終了時刻は23秒だった。
マクローリーはこの勝利で戦績を17勝1敗(9KO)とし、カルバハルは25勝5敗1分(17KO)となった。