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カラム・シンプソンは、イタリアからの試練を乗り越え、今年4勝目を狙う
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Declan Taylor
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カラム・シンプソンは、イタリアからの試練を乗り越え、今年4勝目を狙う
今となっては笑い話にできるものの、カラム・シンプソンは、6カ月前の寒い夜にバーンズリーで、自身の世界王座への夢が危うく消えかけたことを痛感している。


しかし、ゴングが鳴ってからわずか10秒後、シンプソンはキャリア初となるダウンを喫することになった。来訪者であるズッコの強烈な左フックから右ストレートのコンビネーションを浴び、少年時代から通い続けてきたそのサッカー場は、一瞬にして静まり返った。

「序盤は心配した人がかなり多かったみたいだね」と、シンプソンは笑顔で『ザ・リング』に語った。「でも、ちょっとドラマ性を加えたかっただけさ。全部計画通り、台本通りで、観客により良いショーを見せるためだったんだ」。

シンプソンはキャンバスから立ち上がり、嵐を耐えしのいだものの、試合が悪夢に終わりかねない第3ラウンド終盤、再びダウンを奪われた。それでも再度立ち上がり、今回は明らかに足元がふらついていたが、何とか危機を乗り切った。

そして第10ラウンド、流れを完全に引き寄せ、ズッコからダウンを奪ってストップ勝ちし、キャリアを軌道に戻した。

「初めてダウンを経験して、これまで見せる必要のなかった部分を示せたと思う」とシンプソンは語る。「一つチェック項目をクリアした、という感じかな。誰だって倒されたいわけじゃないけど、もし倒されても、立ち上がって巻き返し、踏ん張って勝ち切れる力があると分かったのは良かった。実際、深刻なダメージはなかったし、大きく動揺もしなかった。2回ともすぐに立ち上がれた。ただ、完全に不意を突かれたのは確かだ。6月7日なのに凍えるほど寒い夜だったし、その週末はちょっとした嵐にも見舞われたからね」。



これまで無傷のキャリアを築いてきた英国・コモンウェルス・欧州王者シンプソンにとって、あの最初の3ラウンドは、完璧だった歩みの中での例外とも言える。しかし、残すは世界の舞台を制するのみとなった今、さらに厳しい試練が待ち受けていることを、本人も理解している。

29歳のシンプソンは、土曜夜、リーズのファースト・ダイレクト・アリーナで、ダーリントン出身の好戦的ファイター、トロイ・ウィリアムソン(21勝4敗1分、15KO)と対戦する。ウィリアムソンは、5戦で4敗という苦しい時期を経た後、スーパーミドル級へ転向。9月のマーク・ディキンソン戦を9回TKOで制し、キャリア再生のきっかけをつかんだ。

今回もシンプソンは、2025年4勝目を挙げる有力候補と見られている。しかし、ズッコ戦での冷や汗を踏まえ、決して油断はしていない。

「彼は間違いなく、非常に仕上がった状態で来るだろう」とシンプソンはウィリアムソンについて語る。「運動量が多く、アマチュア時代の実績もある優れたボクサーだ。最高の状態のトロイ・ウィリアムソンが来ると想定している。ここ最近の試合では、階級の問題で思うようなパフォーマンスができていなかったように見えたけどね。

「ただ、今は俺の階級に上げてきて、将来有望なイングランド王者だったマーク・ディキンソンをKOしている。だが、ここは俺の階級で、俺がこの階級の男だということを示すために、俺はここにいる」。

シンプソンは、スーパーミドル級におけるザ・リングのトップ10にはまだ入っていないが、4大主要団体すべてで好位置につけている。中でもIBFでの評価が最も高く、現在5位にランクされている。IBFの2位が空位となっている状況を踏まえると、ウィリアムソンに勝利すれば、夏に最終挑戦者決定戦が組まれる可能性も現実的である。

「来年は3月頃に一戦やることになると思っている」とシンプソンは語る。「そして夏には再びオークウェルに戻るつもりだ。それが世界タイトル挑戦者決定戦になるかもしれないし、世界タイトル戦になるかもしれない」。

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