ラスベガス――ブルース “シュ・シュ” キャリントンは、土曜日に同階級のフェザー級戦士たちへ向けて、まさに自分が伝えたかったメッセージを試合で体現する。
無敗のブルックリン出身、ブルース・“シュ・シュ”・キャリントンは、耐久力に定評のあるメキシコ人エンリケ・ビバスのプロキャリア10年・27戦において、初のノックアウト敗けを喫せしめた初のボクサーとなった。キャリントン(15勝0敗、9KO)は、第2ラウンドにビバスを1度ダウンさせ、第3ラウンドにはクリーンヒットを次々と決め、レフェリーのラウル・カイズ・ジュニアが試合を止めた。WBCフェザー級挑戦者決定戦として予定されていた10回戦は、第3ラウンド53秒で終了した。
ビバス(23勝4敗、12KO)はこれまで、ルーベン・ビジャ、エドゥアルド・バエス、ジョエト・ゴンザレスとの10回戦判定でのみ敗れていた。
27歳のキャリントンは、この印象的な勝利をきっかけに、次戦で世界タイトル挑戦につなげたいと考えている。
キャリントンは『ザ・リング』誌のフェザー級コンテンダーランキングで8位にランクされており、WBCとWBOではともに1位、WBAで2位、IBFで4位に位置している。ビバス戦の前にキャリントンは『ザ・リング』に対し、WBA王者であるイングランドのニック・ボール(22勝0敗1分、13KO)が、自分との対戦に最も前向きな王者だと思うと語っていた。
しかし、今回のビバス撃破により、フィラデルフィア出身のスティーブン・フルトン(23勝1敗、8KO)へのWBC指名挑戦権が確実なものとなるはずだ。フルトンは2月1日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われたブランドン・フィゲロア(25勝2敗1分、19KO)との再戦をユナニマス・ディシジョンで制し、WBC王座を獲得している。
第2ラウンド、ビバスは距離を詰めてプレッシャーをかけたが、キャリントンは右のカウンターを決め、残り1分19秒のところでビバスをダウンさせた。ビバスは素早くカウントに応じて立ち上がったが、それがかえってキャリントンの連打を浴びる展開を招いた。
ビバスは第2ラウンドをなんとか耐えきったものの、第3ラウンドには長く持たなかった。キャリントンの攻撃に対し、ビバスがパンチを返さなくなったため、レフェリーのカイズが両者の間に割って入り、一方的な展開を止めた。
第1ラウンド残り約50秒の場面では、ビバスの右が打ち合いの中でキャリントンを捉える場面もあったが、試合開始からおよそ1分後にはキャリントンが右アッパーカットを決めて先手を取っていた。
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』のシニアライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡を取ることができる。