ブルックリンには、世界王者となった偉大なボクサーたちの長い系譜がある。
マイク・タイソンが道を切り開き、その後をザブ・ジュダーが追い、
ダニエル・ジェイコブスのような選手たちが登場した。そこから
ティオフィモ・ロペスや
リチャードソン・ヒッチンズへと、その戦い方は受け継がれていった。そして今、彼らの活躍を目にして育った
ブルース「シュシュ」キャリントンが、その系譜を継ごうとしている。
恐れ?そんなものはない。不安や緊張、手に汗をかくような感覚?確かにある。
「少しプレッシャーは感じてるけど、俺はそのために生まれてきた」とキャリントンは『ザ・リング・マガジン』に語った。「これは想定外のことでも、準備不足でもない。すべて覚悟の上だ。準備はできてるよ。」
対戦相手のヘイタ(14勝0敗、9KO)は世界的な知名度こそ高くないが、無敗の戦績を誇るナミビア出身の新鋭であり、ゴングの瞬間を待ちきれない様子だ。
一方、冷静沈着なキャリントンは、過酷なトレーニングキャンプの最終段階に入っている。これまでも常に全力で取り組んできたが、目の前に「緑と金のベルト(WBC王座)」がぶら下がっていることで、これまで以上の集中力を発揮できているという。
過度なトレーニングによる影響を心配しているのか?全くない。むしろ、目指す場所を考えれば、これだけの厳しい準備は当然だと感じている。
「このベルトがあるからこそ、さらに自分を追い込める」とキャリントンは続けた。「厳しく鍛えるほど、パフォーマンスも上がるんだ。」
キャリントン対ヘイタの12回戦は、今週土曜に行われるESPNのトリプルヘッダー興行の共同メインイベントとして放送される予定である(米国東部時間午後9時/太平洋時間午後6時)。なお、同興行のメインイベントでは、
ザンダー・ザヤス(21勝0敗、13KO)とホルヘ・ガルシア(33勝4敗、26KO)が、空位のWBO世界スーパーウェルター級王座を懸けて12回戦を行う。