ブルース・キャリントンには、他の多くの選手よりも多くの選択肢がある。

主要4団体すべてのランキングで、彼の名前は最上位またはそれに近い位置にある。IBFは彼を第4位の挑戦者と見なし、WBCはフェザー級で2番目に優れた選手と評価している。一方、WBOとWBAは、現王者を除けば彼こそが最も優れたフェザー級選手だと確信している。

IBF王者アンジェロ・レオは、キャリントンにとって明確なターゲットではないようだ。指名挑戦者の座に近づいているラファエル・エスピノサも同様である。それよりも、27歳の彼が関心を寄せているのは、ニック・ボールとスティーブン・フルトンだ。理由はともかく、彼にとっては彼らの持つタイトルの方がより魅力的に映っており、その対戦への意欲も高まっている。

その2人のうち、先にチャンスをくれる方がいれば、キャリントンは喜んで受けるつもりだ。それでも、誰と先に戦うかにはこだわらないと言いながらも、好みはある。

「ニック・ボールと戦ってから、スティーブン・フルトンと戦いたい」とキャリントンはFightHype.comに語った。

現在フルトンは、今年初めに二階級制覇を達成して以来、王者としての生活を楽しんでいる。今後の計画についてはまだ明かしていないが、キャリントンはその計画の中に自分も含まれていることを願っている。

一方、ボールは数週間前にTJ・ドヘニーを相手にベルトの防衛を無難に果たした。キャリントンのことは全く頭にないようだが、井上尚弥のことは意識している。28歳の彼は、井上が比較的早い段階で階級を上げてくることを願っている。

キャリントンにもしばらく待つだけの忍耐があるなら、今こそそれを発揮すべき時だ。彼のアピールは現在保留状態にあり、待ちの姿勢が続いているが、その間に彼は自分の希望カードについて再考することにした。そして少し考え直した結果、最初に倒したい王者については気持ちが変わってきている。

「正直、どっちでもいい。どっちの試合も絶対に盛り上がる。俺とスティーブン・フルトンの試合なんて、とんでもないことになると思うし、ニック・ボールとの試合もすごくいい試合になると思う。」