ブライアン・ノーマン・シニアは、いずれ息子が責任を取らなければならない発言をしている。
息子であり現WBOウェルター級王者のブライアン・ノーマン・ジュニアは、もし自分を世界最高のウェルター級と名乗るつもりなら、ジャロン“ブーツ”エニスとの対戦を避けては通れないようだ。
ノーマン親子は尻尾を巻いて逃げるようなことはしていない。それどころか胸を張り、エニスに「かかってこい」と挑んでいる。
ノーマン・シニアの頭は非常に冴えている。彼は子供時代の記憶をはっきりと覚えており、1980年代の試合を正確に再現することができる。そのため、ファンや評論家が彼の発言を勝手に曲解しようとすると苛立ちを覚える。
ノーマン・シニアは、自身の発言が何度も誤解されてきたと考えている。なぜか一部の人々は、彼が「息子はエニスを楽に倒せる」と言ったと思い込んでいる。しかしそれは完全な誤りだ。エニスは並外れた才能の持ち主であり、最近ではエイマンタス・スタニオニス相手に実に容易く勝利してみせた。
エニスに対戦を呼びかけるのと、彼を楽な相手扱いするのとでは話が違う。それは馬鹿げたことだ。そこで、ノーマン・シニアは自身の発言の真意を明確にした。
「ブーツが楽な相手だなんて一度も言っていない」とノーマン・シニアはMillCity Boxingで語った。「俺が言ったのは、息子が彼を眠らせるってことだけだ。ブーツは誰にとっても楽な相手じゃないんだ」
相手を眠らせるのは、ノーマン・ジュニアの得意技だ。直近の2試合では、対戦相手に枕と毛布を渡してから眠らせたほどだ。パワーがあるのは確かだが、それだけに頼るつもりはない。
試合数こそ多くはないが、エニスはこれまで無敵とも言えるほどの強さを見せてきた。だが、ノーマン・シニアは彼の中にいくつかの欠点を見抜いている。ただし、それを公には明かさない。息子のために、統一戦で使える緻密で戦略的なゲームプランを組み立てる自信があるのだ。
「俺には、彼の倒し方が分かっている」