ブランドゥン・リーは、2021年に『ザ・リング・マガジン』誌の「年間最優秀プロスペクト」に選ばれ、次なる進化のステップを踏み出す有望株として注目を集めていた。
しかし、その受賞は飛躍への足掛かりとはならず、現時点で彼の最大の実績にとどまっている。それ以降、リーは5試合を行い、そのうち4試合が判定にもつれ込む内容で、かつての輝きをやや失ってしまったようにも見える。
現在26歳のリー(29勝0敗、23KO)は、スーパーライト級のボクサーとして、ほぼ1年間リングから遠ざかっていた。
「この時間を使って学業に集中していたんだ。カリフォルニア州立大学に通っていて、この機会に落ち着いて卒業を目指そうと思った」と、リーは『ザ・リング・マガジン』誌に語った。
「今週金曜日には、刑事司法の学士号を取得して卒業する予定だ。リングの中では、プランA、B、Cを常に用意しておくのが戦いの常識だろ? その考え方を現実の人生にも応用したんだ」とリーは語った。
フランク・ウォーレン率いるクイーンズベリー・プロモーションズに所属するリーは、6月21日にニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行われるエリアス・アラホ(22勝5敗、9KO)戦で、自己判断による休養期間を終え、リングに復帰する。
「またリングに戻って、ファンに素晴らしい試合を見せられるのが楽しみだよ」と彼は語った。
「もちろんボクシングは恋しかった。タイミングを維持するために週に2~3回はジムに通い続けていた。ボクシングは自分のすべてであり、人生そのものだ。リングに立っていない日でも、心はいつもそこにあった。」
トップ戦線入りを目指す中で、昨年8月にはチームに大きな変化を加え、復帰に向けて再び心身を整える時間を確保した。
「父がセコンドを退き、今はロバート・ガルシアの下でトレーニングしている」とリーは明かす。「以前はコーチェラ・バレーに住んでいたけど、今はアーバインで暮らしている。ラ・キンタとアーバインはたぶん2時間くらい離れていて、リバーサイドがその中間地点にある。だから毎日、片道50分かけてジムに通い、2〜3時間トレーニングしてまた戻っているんだ。」
「[レイモンド・]ムラタヤとは何ラウンドかスパーリングしたよ。彼は素晴らしいファイターで、リングI.Qも高い。IBFの[ライト級暫定]王者になったことを心から祝福したい。[リング誌とWBCのスーパーフライ級王者である]“バム”[ロドリゲスことジェシー・ロドリゲス]は、本当にいい奴で、あそこにいる中でも一番謙虚な人間だよ。それに[スーパーライト級の]リンドルフォ・デルガドも同じ。彼とも何ラウンドかスパーしたけど、本当に努力家のファイターだ。」
多くのトップ選手を指導しているガルシアは、昨夏リーを自らの陣営に迎え入れることを非常に喜んだ。
「ブランドゥンは、ここ数年うちのジムでスパーリングしてきたんだ」とガルシアは語った。「昨年8月には父親と一緒に来て、私にトレーナーを引き受けてほしいと話してくれた。私のチームには優秀なコーチ陣と非常に優れたコンディショニングコーチがいるから、彼は完璧に馴染んでいるよ。彼は一緒にいて楽しいし、この階級で成功できる実力を持っていると確信している」
一方リーは、DAZNの『Fatal Fury: City of the Wolves』の一環としてタイムズスクエアで行われたイベントで、四天王のうち三人が登場する様子を興味深く見守っていた。
「“キング”なんて言葉と彼らの名前を同じ文で使うべきじゃないと思う。一人(
デビン・ヘイニー)は試合中ずっと逃げ回ってたし、もう
一人(ライアン・ガルシア)は負けた。誰にも無礼なことを言うつもりはないけど、あれだけ盛り上げておいて、あの程度の試合じゃ期待外れだよ」
リーは、そんな面々と肩を並べる存在になろうとしている。
「俺は140ポンドの全員を狙ってる。誰だろうと関係ない」と彼は続けた。「26歳、そろそろ自分の名前を売り込んで、世界タイトル挑戦を手に入れる時だ。もう待ってなんかいられない。冬眠から目覚めたんだ。今がその時だ。腹を満たす時が来た!」
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