思いがけないチャンスは、
ブランドン・メヒアにとって、これ以上ない形で実を結んでいる。
現在メヒアは、WBCフェザー級グランプリ制覇まであと1勝と迫っており、土曜日にサウジアラビア・リヤドで行われる決勝で、同じく無敗の有望株
ムハメト・カミリと対戦する。
「このトーナメントは本当に素晴らしい」と、メヒアは通訳を介して『
ザ・リング・マガジン』に語った。「まるでメジャーリーグに昇格したような感覚だ。それほど特別な経験になっている。運営、トーナメントの組み立て方、受け止められ方、すべてが別次元だった。最初から最後まで、このプロセスを心から楽しめている」。
メヒア対カミリは、今週末に行われる4つの決勝のひとつで、各階級の優勝者には賞金20万ドル、ホセ・スライマン・トロフィー、そして各階級におけるWBCランキング戦への出場権が与えられる。
メヒア(12勝0敗、10KO)は、今大会を通じて圧倒的な内容を見せ、4戦全勝、2KOを記録。その4勝のうち3勝は、同じく無敗のプロスペクト相手から挙げたものだ。10月19日には、ベキジズウェ・マイツェを5回KOで下し、決勝進出を決めている。
21歳のメヒアは、今大会に残るメキシコ勢最後の一人である。
「プレッシャーはある」とメヒアは認める。「責任も大きい。それを避けたり嫌がったりするつもりはない。受け止めて、誇りを持ってメキシコを代表したい。自分の戦いぶりでメキシコのファンを誇らしい気持ちにさせたいし、そのために全力を尽くす。12月20日、リングに上がる時には、メキシコの国旗が高く、誇らしくはためくよう、心の底から戦うつもりだ」。
一方、アルバニアのカミリ(17勝0敗1分、8KO)は、準決勝でヨニ・バルベルデ・ジュニアを初回TKOで下し、メヒアとの決勝戦を決めた。25歳の有望株であるカミリにとって、バルベルデ戦での勝利は、今大会唯一のストップ勝ちだった。
「彼は本当にここまで来るに値する選手だ」とメヒアはカミリを評する。「魂を込めて戦ってきた。その結果が今だ。ファンは、飢えた2人のファイターによる激しい戦いを期待していい」。
以下が、土曜日に行われる残り3試合の決勝で、いずれもDAZNで独占ライブ配信される。 スーパーライト級:カルロス・ウトリア(13勝0敗、11KO)対 ムジビロ・トゥルスノフ(9勝0敗、8KO)
ミドル級:ディラン・ビッグス(17勝1敗、9KO)対 デレク・ポムロー(15勝0敗、11KO)
ヘビー級:ケビン・ラミレス(11勝0敗2分、4KO)対 アフメド・クルニッチ(7勝0敗、4KO)